News / Nunn Road / 2016 / July 2016

先日のランタン祭り、大変お世話様になりました。

この日に向けて、一か月前ぐらいから、みんなで準備を始め、ランタン作り、歌、詩の練習などしました。お祭りが近づくにつれ、大きい子達を中心にかなり自分達だけで歌えるようになり、福建語のポエムも保育者なしでできたのには、驚きました。

自分達で描いた水彩画を利用してのランタン作りでは、星、太陽、月の形を切り抜くことを、全部子供たちの手でやっています。年長さん、年中さんは、すべて自分達でやり、年少さんも、自分でできるだけやって、できない所は、大きいお兄さん、お姉さん達に手伝ってもらいました。みんな一生懸命やっていました。ひも作りは、全員自分達でやっています。

そして、当日は、おだんごを丸めたり(かなりの数を手際よく丸めてくれました)、飾り用のランタンを作りました。その後、年長さん達はゲスト用のいす運びの手伝いをしてくれました。みんな協力して立派にできましたよ。

お祭り前は雨の日が続き、毎日とても心配したのですが、当日は朝からいいお天気で無事ランタン祭りを終えることができて大安心しました。雨が降った時など、みんなでお祈りし、てるてる坊主もたくさん作ってくれています。Englishクラスの子供達も手伝ってくれました。

又、駐車場に大きなテントを建てたので、お祭り気分も盛り上がり、子供たちは、いろいろなことを積極的にやってくれました。雨用に、いすの足に全部ビニール袋をはかせたのですが、それも全部子供たちが手伝ってくれたのですよ。そして、みんなで、庭にランタンを飾りつけました。

たくさんの準備があったり、天候を気にしたランタン祭りでしたが、子供たちと一緒に力を合わせて、みんなで楽しいお祭りにすることができて嬉しく思います。子供たちが丸めたおだんごが黄な粉だんごになりました。おいしかったですか。小学生のお兄さんやお姉さん達にも喜んで食べてもらって嬉しく思いました。病気でお休みした3人のお友達のことも、みんなでお祈りし、おだんごが届けられたりしました。

ランタンWalkでは、庭を歩く時、みんな上手に歩いていましたね。ランタンに灯された火が自然界のもの、天上の光とつながり、やさしく子供達を包んでくれているようでした。ただ、外を歩いている時、野犬がいたのが気になり、引き返しました。(来年は、外回りを歩く時、小学生のお兄さん、お姉さん達は、園児と一緒に歩いてもらいます。)

片付けの時、いすを運んで下さったり、いろいろご協力して下さってありがとうございました。

  

  

  

  

 

 

   

 ナニアで気を付けていることをご紹介します

「何でも両手で渡す」ということです。

大人が片手で差し出して、子供たちが両手で受け取るということは、まず期待できません。でも、大人が両手で大切に差し出すと彼らは必ず両手で大切に受け取ってくれます。

大きい子達の中には、けがをした木の動物や、小さな草花を両手にのせて、大切に見せてくれる子もいます。

両手ですると、手の中にあるものだけでなく、相手の気持ちまで大切に伝わって来るから不思議です。先生達は、それが普通になって、大人同士でも自然にしています。

3才から6才の子供達33人が一緒に過ごす保育室は、いつも彼らの笑い声、楽しそうな話し声で一杯です。時にはけんかをして怒ったり泣いたり、「ごめんね」して「大好き」したり、活気に満ちた空間です。

子供達は、大家族のように、お友達のことをよく見、心配し、助けが必要な時は喜んでティッシュやアイスを持ってきてくれたり席を代わってあげたりします。小さい子が泣いていたら、一生懸命声かけして励ましてくれるんです。そして泣いた子が笑顔になったら、自分のことのように喜んでくれます。彼らは、「○○ちゃん、大好き、頑張ってね、一緒にやろうね、よくできたね」などと声を合わせて言うことが上手ですよ。それは、この年齢は、相手に対する思いやりの気持ちがたくさん育つ時期だからです。

でも、それを学ぶためには、けんかも大切なんです。けんかをして、相手の心の痛みを学ぶからです。手が出ても強い言葉を言っても、それを心配されることはありません。その場で、「お友達痛かったよ、悲しかったよ」と教えてあげて、「ごねんね」「大好き」をしたら、みんな笑顔になれ、手を出すこともだんだん少なくなっていきます。

それから、小さい子供達は、大人を「困らす」ことをたくさんしますよね。私も33人の子供達と一緒に生活しているのでよくわかります。「うわあ、限界!」と思うこともあります。そんな時、何が助けてくれるかというと、ユーモアです。

私がよく言うのは、「純子先生の手が10本あったらいいなあ、そうしたらすぐみんなを助けてあげられるのにね」です。そう言うと、彼らはしばらく待ってくれたり、そのユーモアに対して楽しそうに話し出すのです。お兄さんやお姉さん達に助けを求めることもあります。そうしたら、たくさん「お兄さん先生、お姉さん先生」が現れます。わざと私が間違えてみると、得意げに正しいことをやってくれます。「痛い!先生肩が急に痛くなったの。誰か優しい手の人お願い!」と助けを求めると、いつも私がするように必ず誰かが手を当ててくれます。そういうやりとりで、不思議なことに、「限界」が「喜び」に変わっていくのです。

こちらが苦しい時に相手を怒ったら、相手はそれに反応して、こちらがもっと苦しくなること間違いなしです。もちろん、きちんということは大切ですが。

年長さん達は、話しをしてよくわかる年齢になっているので、ミーティングをすることもよくあります。グループの力はすごいですよ。いろいろな意見が出たり、お友達の前では素直に「ごめんなさい」と言えたりするからです。そして、話し合って決めたことをよく覚えています。

そういう経験をして、彼らは大きくなっていきます。先日のランタン祭りでは、本当に子供達に助けられました。飾り用の小さなランタン作りから始まり、いすの脚へのビニールかけや外へのいす運びなど、彼らの要領の良さはすごいです。気持ちよく、それぞれが「ノームさん達」のように動いてくれたんです。お兄さん、お姉さんを見て、小さい子達もよく一緒にできましたよ。誰一人として、「もうできな~い」なんて言わないのです。喜んでやっている姿、ランタン祭りがとても楽しみだったのでしょうね。

お別れをするお友達と、とてもいい思い出ができました。異国マレーシアでのお別れは本当に辛いです。我が子のように一緒に過ごした子供達とのお別れは、胸を引き裂かれそうです。でも、ずっとつながっていられます。本当にそう信じています。

ここで兄弟姉妹のように助け合って一緒に過ごした子供達、お別れしても、ノームさんを大切にし、ナニアでの思い出を大切にして、それぞれが、自分の個性を生かして大きくなっていってくれることでしょう。

そして、これから一時帰国をされる方、楽しい夏休みをお過ごしください。

 7月12日のハリラヤのお祝いについて

ノラ先生のハリラヤのお話を聞き、歌を歌ったりKetu patというもち米でできたお菓子やハリラヤのクッキーを食べてお祝いしました。世界中にいるごはんを十分食べられない子供達のために断食したというノラ先生のお話がとても印象に残ったようです。Japaneseクラスでお話しする時は、カンボジアの子供達のことも一緒に話しました。

 さみしいお別れ

りおちゃんのお別れ会を先日行いました。急な中、お別れアルバムも間に合わせていただいて、心に残るお別れ会ができました。本当にありがとうございました。8月11日か12日頃再会できそうです。J

だいご君とは、9月20日にお別れ会を行います。

子供達はお別れしたお友達のことをよく覚えています。思い出話を聞きながらずっとつながって励まし合い、又、再会ができるんだということを信じています。

 昨日ランブータンを収穫して、外遊びの時間に食べました。収穫直後に大雨になったのですが、「おいしい、おいしい」と、食べ続ける子もいました。(食べず嫌いの子も何人かいました。)

 ほんの少しですが、グレープが実を付け、子供達も感動していました。


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