News / Nunn Road / 2013 / May 2013

先日の運動会、大変お世話様になりました。

子供たちは、歌 や詩、踊り、年長さんの組体操、またゲームの練習などをしながら、“あと○回寝たら運動会”と指折り数えて、楽しみに待っていました。大きい体育館ですの で、その場の雰囲気に圧倒される子も出るかもしれないと思い、助け合えるようにと子供たちのペアも決めておきました。色ごとに並ぶことも、何度か練習した ので、年長さんや年中さん達は、自分から並べるようになりました。

当日は、ペナン日本人学校の先生方(今年は、4人お父さん先生がいらっしゃいます。)が 早く来て下さって、バスケットボールのゴールをステージ側に移動することから始まりました。女中心のナニアのスタッフにとって、てきぱきと、チームワーク 良く、重いゴールを移動される若いお父さん先生方の姿は“頼もしい!”の一言でした。校長先生も少し参加して励まして下さって、とても嬉しく思いました。

それから、ゲームの進行は、実行委員のお母様方、一生懸命、笑顔でマイクを握って下さって、ゲームが盛り上がり、本当にありがとうございました。小学生のお兄さん・お姉さんたちも、全部のゲームに参加して、とても楽しそうでしたね。

そして、何と 言っても一番会を盛り上げて下さったのは、汗びっしょりになって子供たちのためにゲームに参加して下さったお父様方です。子供たちの手遊び“マジックボッ クス”から出てきた動物さん達、カエル・ゴジラ・馬さんになったり、風船ゲーム・ボールゲーム・ハイジャンプ・じゃんけん電車など、休む間もなく、大活躍 され、本当にありがとうございました。

思いっきり楽しんで下さった皆様方のお陰で、とても思い出に残る楽しい運動会になりました。片付けも、皆さんで協力してやって下さって、感謝しています。

(P.S 子供たちは、“フェスティバル”が大好きです。“次は何かな?”と、もう次の“フェスティバル”を楽しみにしていますよ。)

年長児クラス(午後1時~1時45分ぐらいまで)をご紹介します。

これは、小学校 に上がるための準備として、ひらがな・英語・数の導入をするクラスです。みんなで挨拶をし、ビーンバッグを回しながら、しりとりゲームをしたり、ひらがな の詩を体でリズムを取りながら言います。英語の時は、簡単な英語での会話、数の時は、数の話などをします。そして、みんなで輪になり、ABCの歌や“あい うえお”を手拍子でリズムを取りながら、歌ったり、唱えたりします。その後、机に着いて線描きや習った字の練習をします。

 自分で書くものが、きれいだなぁと思えるようブロッククレヨン(四角のクレヨン)で色塗りをしたり、色鉛筆で作業を進めます。そして、自分で一生懸命書いたものは、大切にして欲しいので、毎月末に自分たちで表紙・裏表紙作り、ひも作りをし、本にして持って帰ります。(4月は中旬からクラスが始まったので、4月・5月分を一緒に作ります。)穴あけ作業も全部、年長さんがします。

 年長さんだからできる“お勉強”は、みんなとても楽しいようです。例年、小さい子たちの中に、自分も大きくなったらしたいなぁと、うらやましそうに見たり、横で真似する子がいます。この年長児クラスで学んだことは、3月の卒園の会でも発表します。

あやとり

年長児クラスの前は、あやとりをして、みんなが揃うのを待ちます。最初は、私が一つずつ教えていたのですが、最近は、お互いに教え合ったり、自分でオリジナルな形を作って、みんなに教える子もでてきました。

〈“ほうき”のリズム歌です〉

“Nimble fingers, nimble fingers, what shall we make

Yellow gnome was looking around under the table found a thread turn it around, turn it around

Brown gnome found another thread

1.2.3. They made a broom”

“黄色のノームさん 歩いていた

テーブルの下から 糸見つけたよ

まわしてね まわしてね

茶色のノームさんも 糸見つけたよ

1・2・3

二人でほうきを作りました”

花びんしき

卒業製作の織物 です。一本ずつ糸を織っていくのでかなり集中力がいります。要領を得るまで時間がかかるのですが、今年は、在園年数の長い子供たちが多く、“待っていまし た”と言わんばかり、すごい勢いで取り組んで、あっという間に一枚仕上げたり、中には、もう数枚仕上げたりした子もいます。でも、これは競争ではないの で、それぞれの子のペースで楽しみながら、させています。仕上げたものは、一枚は卒園の会のためにとっておき、二枚以上できた場合は、ポシェット・ウエス トポーチなどにして持ち帰ります。

色糸は、私の母 に用意してもらっているのですが、先日、自分たちの欲しい色がなくて、“おばあちゃん。○色の糸をつくってください。”と手紙を書いていました。そした ら、次の日おばあちゃんから、色糸と返事が郵便ポストに届いて喜んでいました。小さい子には、“おばあちゃん”という存在は、とても大切なので、時々、母 に登場してもらっています。☺

5才半のクライシス(危機)

 個人差はありますが、年長さんになってすごく頑張っていたけど、ある時急に、“遊べない”“たいくつ”“理由もなく怒ったり泣いたりする”“赤ん坊のようになる”“いつもより難しい行動をする”という例が、過去の経験からたくさんあります。

 でも、心配しないで下さい。これは、教育学では、“5才 半のクライシス”と言われるもの、今までは、小さくて、回りのものも人も、全部自分と一緒と思っていた子供たちが、成長して、いろいろ考えることができる ようになったため、“自分は、お友だちやお父さん・お母さんとは、別の人間なのだ”というのがわかるようになり、その時、内的に“一人”“怖い”というの を経験して内にこもってしまったり、感情が押えられなくなったりするのです。健康的な成長発達の一つの段階です。

 だからと言って、何をやってもいいのではなく、こちらは、前向きな姿勢で 励ましたり、きちんと教えることが大切です。そうやって、励ましながら、見守り、私たち保育者の手伝いをさせたりして、その子のペースを作ってあげると落 ち着いてきます。逆に“どうしたのだろう”と心配して、何でもわがままを聞いたり、“今までできていたのにどうしてできないの!”と怒ったりするとマイナ ス効果になります。

 こちらが、“そうか。いろいろなことがわかるようになってきたのだ”とい うことを理解して、見守り励ましてあげると大丈夫です。大人の仕事の手伝いなど、とても大切な活動ですから、是非やらせてあげて下さい。彼らは、びっくり するぐらい、本当にいろいろなことができますよ。

公の場でのマナーを教える

Vanを 待つ時など、公の場で子供たちが大騒ぎしたら、危険なだけでなく、他の人への迷惑にもなります。こういうマナーは、きちんと教えてあげることが大切です。 それが、公共のもの、他の人への思いやりにつながるからです。あるコンドミニアムのお母様方は、みんなで話し合いをされて、Vanを待つ時の待ち方、Vanに乗る順番など決められました。とても素晴らしいことだと思いますので、ご紹介しました。

ピーナッツがだんだん大きくなってきました。先日は、黄色い花を見つけて大喜びしていましたよ。収穫が楽しみです。

ナニアでは、自分で着替えたり、食事の片付けをしたり、遊んだ後のお片付 けをするのは、もちろんのこと、いす運び、粘土の日のおもちゃ洗い、掃除の日の雑布干し、お皿ふき、“おひさま。ありがとう”と言って、干してあるくつを 中に入れることなど、いろいろなことを子供たちがしています。もちろん個人差はありますが、毎日、毎週の日課にしているので、励ましたら、どの子もだんだ んできるようになってきます。ご家庭でも、彼らができることは、できるだけ自分でするように励ましてあげて下さい。

子供たちが“ねじねじ”と呼んで(自分たちで付けた名前です。ねじってひ もにするからです☺)いるひもは、年長さん達が、織物に使う糸からできています。今までは、年長さん達だけが、本作りやポシェット作りのため、ひもを作っ ていたのですが、小さい子たちにも、やらせてあげたいと思い始まりました。短い糸なので、自由遊び中にもすぐできるし、そのひもをつなげて、長くすること もできるからです。(結ばなくても、差し込むだけでつながります。)

鳥さんが今回は、裏の洗濯機の近くのコードに巣を作っています。今まで何回か庭で巣を作ったものの、卵を他の生き物に取られたりしたからでしょうか。自然の力の偉大さに感激しています。


          

 

 



      



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