News / Nunn Road / 2001 / No.83 27th Nov.2001
<クリスマスの会> 12月14日(金)
天井のファンがカラカラ回る暑い国マレーシアにも もうすぐクリスマスがやってきます。ジングルベルの歌とともに町は、クリスマスツリー、華やかなライ
トで飾られ、プレゼントを買い求め、クリスマスディナーの予約、パーティーの洋服つくりと きらびやかで忙しい時期。でも、本当のクリスマスって何でしょ
う?こんなに華やかな行事が行われる時は、いつもそれが華々しくなればなる程、その流れに乗りたくても乗れない人たちがたくさんいる。金持ちと貧しい人の
差があまりにも明らかに浮き出される時期。クリスマスが、ただ単に物を消費するだけのものだったら、子供たちが単にお金で買ったプレゼントをもらって喜ぶ
だけだったら、残念なことです。この時期、町の華やかなライトの明かりを外に見るだけでなく、自分自身の心の中に真の光を抱くことができたら、自分以外の
人のことを心から考えることができたら、どんなにすばらしいことでしょう。
先日ナニアでは「サンタクロースさんが世界中の子供たちの所にもうすぐ来てくれるけど、一番最初に言って欲しい所は まさひろ君のように重い病気に負け
ないよう一生懸命がんばっているお友達や アフガニスタンの子供たちのようにおなかをすかせている子供たちだね」と話しました。 すると子供たちは、「サ
ンタクロースのおじいさんに ナニアの野菜をたくさん アフガニスタンの子どもたちのために運んでもらおう」とか「今の数では足りないので もっと野菜を
植えよう」とか続けてくれました。また、まさひろ君にもがんばってねと 折り紙などのお手紙を出しました。そして、お祈りをすることも始めました。
小さい子供たちは、精神界にとても近い存在であり、自然界の物すべてをあたかも自分達と同じように生きているように感じ、話します。「お日様、雲さん、
お花さん」と自然に「さん」をつけて呼ぶのもそのためです。そういう小さい子供の感性に応えるため、お祈りをすることはとても大切です。お祈り、そして言
葉の力によって子供たちの魂が豊かな物になっていきます。また、各行事で詩を紹介していますが、それはそれぞれの行事で彼らが学んで欲しいことを言葉とし
て表しています。
ナニアの子供たちは今はまだ小さい子供たちですけど、自然に他の人のことを考えられるそんな心の豊かなやさしい人間に成長して欲しいという願いと共にこ
のクリスマス会を計画してみました。また、一年の終わりの会という意味で、この一年をそれぞれ振り返りたいと思います。お母様方には、子供たちの水彩画を
利用したカードをそれぞれ子供たちの写真入で作り お渡しします。異国という生活環境の中、子供たちの出入りも激しいナニアですが、一日一日が、一つ一つ
の行事がそれぞれの子供たちにとって大切なものとなってくれたら、という思いとともに、ナニアの一年、そしてこの「ナニアの家」での活動を終わりたいと思
います。
<プログラム>
9:00-10:00 子供たち、おやつのパン作り(クッキーは前日に焼きます)
10:00-10:30 子供たちの発表
あいさつ
クリスマスの詩・歌
キャンドルを持って
名前、幼稚園で好きなこと、お願いごと を言います。
カードを渡す
10:30-10:40 おやつの準備
10:40-11:00 おやつ
11:00-11:10 片付け
11:10-11:30 お話、Good-by Song
12:00 降園
##クリスマスの詩##
さむい北の国々と
あつい南のマレーシア
世界中の子供たちがクリスマスをまっています
サンタクロースのおじいさん
ほらほらあそこに泣いてる子 忘れないでね、プレゼント
サンタクロースのおじいさん
ほらほらあそこに病気の子 忘れないでね、プレゼント
サンタクロースのおじいさん
泣いてる子が笑ったら うれしいね
サンタクロースのおじいさん
病気の子がなおったら うれしいね
ぼくもわたしも サンタクロースのおじいさん 大好き