News / Nunn Road / 2006 / No.J149 26th May 2006
先月の運動会,大変お世話、大変お世話になりました。実行委員会のお母様方を始め、マイクや駐車場、モップかけをしてくださったお父様方、そしてゲームに
快く参加してくださった皆様方のお陰で、とても楽しい会になりました。最後の片づけで、外回りをチェックしている時、あるお父様が来られて「トイレの掃除
をしましょうか」と声をかけてくださいました。その声が協力して楽しい会にしてくださった皆様全員の声を反映しているようで、本当にうれしく思いました。
Englishクラスからも「いいスポーツデイでしたね」と言う声がたくさん聞かれました。中には、今年はたくさんの日本人のご家族と仲良くなれてこんなに嬉しいことはありません、と言われるEnglishクラスのお母様もいました。
子供たちにとっても楽しい思い出になったようです。特に日ごろお忙しいお父様方と一緒にしたゲームがとても心に残ったようです。ありがとうございました。
6月の行事予定
1日 小麦粉粘土持ち帰り
2日 りあんちゃん お別れ会
ジェシカ先生 お別れ会
5日~9日 スクールホリデイ
16日 父の日のお祝い
29日 避難訓練
ジェシカ先生のお別れ会は2日になりました。若くて幼稚園教育に熱心な先生です。またいつかお会いできるような気がします。代わりにLim先生(新しい先生です)が子供たちのお世話をしてくださいます。Lim先生も幼稚園教育に熱心な方です。
幼
稚園には郵便ポストがあります。「お手紙」として描いた絵や、拾った木の実などを持ってきて、お友達に見せてくれる子がいます。ただ、「○○ちゃんに」と
個人的にお手紙を渡すと、もらえない子が出てくるので、宛名は「幼稚園に」「ノームさんに」「先生へ」と一般的な名前になるように励ましています。
「ま
ほうの薬」「まほうの手」なんていう言い方をする子供たちがいると思います。「まほうの薬」はチャイニーズの薬、「まほうの手」は私の手のことです。少し
前に気功を始めて、子供たちの擦り傷や打ち身和らげると言うことを習ったので、「気」を入れています。大した気は入らないかもしれないですけど、一対一で
そういう機会を持つことは嬉しいようで、最後に「注射」をしたり「お金」をもらったりすると、泣き顔が笑顔になり、痛みも消えるようですよ。
こ
の世で、自分に与えられた宿命、それがどんなに困難なものであっても、それを受け入れ、前を向いて一生懸命生きる人は、内から輝き、回りの人にたくさんの
ことを教えてくれます。約一年半前に出会ったUncle Porもそんな人です。主人と車で帰宅中、白い杖を持った人が屋台を開けているのを見て、二人と
も「目の見えない人がビジネスをしている!」ということにびっくり、急いで車を回して話をしてみてまたまたびっくり。
家族のいない全盲の彼は、お寺に住んで、あめ売りのビジネスを1969年からしているということです。ビジネスと言っても売れる額はとても限られてい
て、一日の利益がRM5ぐらいのもの、悪い時はそれさえもないようです。「施設に入ったら、食事も部屋もきちんとあるよ」なんてセントニコラスホームをす
すめると、「そんな施設に入ったら、自分は歩けなくなってしまう」と答える彼。そうか、Uncleは自分の足で歩き、自分の力で生活を維持していることに
誇りを持ち、それが彼に生きる力を与えているのだと言うことに気がついて、恥ずかしくなりました。
それだったら、何か彼のビジネスを助けられることが自分たちにできないだろうかと考え、ナニアの先生たちと話し合い、彼の屋台のペンキの塗り替え、新し
い容器の購入、屋台の掃除などをみんなでしました。パンの日のレーズンも彼のお店から注文して買っています。子供たちが作るパンのレーズンを見ながら、
Uncleの生きる力が子供たちに伝わってくるようです。もし、近くを通られましたら是非声をかけてあげてください。
ちなみにUncleは先日お誕生日で65歳になりました。事務のチトラ先生が素敵なハッピーバースデイの看板を作ってくれたので、たくさんの人に声をかけられて幸せそうでした。
屋台の場所はJalan Mt. Erskin(Marina Bayとアイランドプラザを結ぶ道に対して平行に一本山側に入った通り)です。