News / Nunn Road / 2006 / No.J152 14th Aug 2006

 先月のランタン祭り、大変お世話になりました。心配されていたヘイズもなく、又、雨も降らず全員参加で外でお祭りができて大安心しました。当日朝のおだ んご作りも、又、夜の行事も、子供たちにとって、とても楽しかったようで、しばらくの間ランタンのお祭りムードが続いていました。

 お母様方を始め、大きいお兄さんやお姉さんたち、小さい弟や妹、会社を終わって夕食抜きで駆けつけてくださったお父様方、皆様のお陰でいいお祭りができましたことを感謝しています。
 それから、ナニアの先生たちも行事が大好きなのです。普通だったら「しなければいけないから」と言うことで進みがちになるのですが、みんなどうしたらた くさんの人たちが楽しめて、チームワーク良く、スムーズにことが進んでいい行事になるのか、いつも前向きなのです。ランタン祭りは特に朝8時から夜まで働 き続けて大変なのですが、ひと言も「疲れた」という言葉はなく、夜9時にすべてが終わってもみんな帰ろうとしないで「さあ、今日のうちに反省会をしましょ う」とみんな笑顔で夜のミーティングが始まったのには、びっくりしました。その内容も「こうしたら来年のお祭りはよくなる」という前向きなもので、本当に 頭が下がりました。そういう先生たちの行事を大切にし楽しむ姿勢があるからこそ、それが子供たちに伝わるのだろうと感謝の気持ちで一杯です。

 私自身、今回のランタン祭りは、体調がほぼ全快近くなっていたので、本当に幸せなものでした。苦しかったこの4ヶ月間、自分自身いろいろなことを学びま した。病気、貧困、障害を持った人たちの苦しみが自分の病気の苦しみと重なった日々でした。ストレスをため病気にしたのが自分なら、自分自身の意識の持ち 方を変えて自由に健康になれるのも自分、反省することばかりですが、以前90歳まで働くと宣言した私です。その目的を達成するためにも早いうちに大切なこ とに気が付いて良かったです。





9月の行事予定
 5日 とうこちゃんお誕生会
 6日 なおやくんお誕生会
 21日 ナニア弁当の日
 22日 りゅうたくんお誕生会
 28日 年長児クラスの本持ち帰り

夏 休みを利用して卒園した子供たちが6人「お兄さん」「お姉さん」として帰ってきてくれました。1年生、2年生、3年生、6年生とさまざまで、どの子も一日 立派に小さい子たちの面倒を見てくれたり、ナニア時代を思い出して楽しそうに遊んでいました。その日のお話は来てくれた「お兄さん」「お姉さん」のお話を し、最後に一人一人並んで「ありがとう」「元気でね」と言って「大好き」と挨拶をするのですが、園児達があまりにも一生懸命するので、お兄さんお姉さんた ちは照れながらも一人ずつ小さい子供たちを抱きしめてくれました。C.S.ルイースのNarnia園のように、子供たちが何度も訪ねたい、帰りたい場所で あって欲しいという願いから、名付けた「Nania」、大きく成長した子供たちとの再会はとてもうれしいものです。これからもナニアでたくさんの出会い、 再開がありますように!

毎日、子供たちの純粋な気持ちに心を動かされることがたくさんあります。
あ る女の子が死んでしまった金魚のお墓をナニアの庭に作りたいと言って、自分の金魚を家から持ってきました。お墓を作った後、きれいにお花で飾りました。数 日後に、その子が「純子先生、どうしてお墓に飾ったお花がいつもなくなるの?」と悲しそうに言うので、「天国の金魚さんたちがきれいなお花が大好きだから もっていっているんだよ」と答えました。次の日、その子が来てまた悲しそうに、「純子先生、今日はお花がなくなっていないの」と言うんです。この子は、こ んなに深く私が言った言葉を受け取っていると言うことに感動しながらも、次の日、お花がなくなっていることを楽しみに来ている彼女の心を感じ取れなかった 自分自身を反省しました。「金魚さんたちは ○ちゃんがもうすぐ日本に帰ってお花を毎日飾れないのを知っているから、今はお花をそのままにしておきたかっ たんだよ」と言うと「こっくりうれしそうにうなづいていました」

あ る姉妹が大きな堆肥の袋とトマトの種を持ってきてくれました。「これ、もうお母さんがいらないから」と言いながら。そして、その子たちのお母さんに話す と、トマトは前にゲジゲジさんたちに食べられたから、どうしてももう一度植えたかったということ、また、堆肥は旅行先で買ったもので「自分のおやつはいら ないから、そのお金で堆肥を買って」とお願いして買ってもらったものだったそうです。大人はその英雄的な行為を話の中心にしがちですが、小さな子供たちに とっては、そのことより、堆肥とトマトの種をナニアに持っていける喜び、お友達や先生たち、そして庭の木やお花が大喜びしたことの方がとても大切なことな のでしょう。よくナニアに来られた方たちがここの庭は「いい匂いがしますね」「心が落ち着きます」「たくさんのエネルギーを感じますよ」などと言われま す。小さい子供たちの笑顔、真心が自然界の生き物に働きかけているからと信じています。

砂場で一緒に遊んでいる時、Englishクラスに入園したばかりで、まだよく泣く子が、笑顔だったのを見て日本人クラスの男の子がうれしそうに「Are you OK?」と話しかけていました。それがとても自然で感動しました。

6 月号でお知らせした Uncle Porは糖尿病と喘息になり、入院しました。体もとても弱くなっていて、もうあめ売りのビジネスはできそうにありませ ん。全盲の上たくさんの病気を併発して、どんなに苦しいことかと思います。少しずつ症状が良くなるよう祈っているところです。何人かのお母様方があめを買 いに来てくださったととても喜んでいたUncleです。サポートしてくださってありがとうございました。

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