News / Nunn Road / 2006 / No.J154 19th Oct 2006
先日の感謝祭、大変お世話様になりました。子どもたちは歌や詩の
練習をしながら、とても楽しみに待っていました。特に感謝祭の数日前には「病気のお友達が治って、一緒に感謝祭ができるだろうか」「日本に一時帰国するお
友達は、参加できなくてかわいそう」と一生懸命思っていました。彼らの祈りの通り、病気だった子どもたちが全員当日参加できてうれしく思います。
又、庭にはピーナッツ、ロングビーン、あずき、オクラが見事に芽を出し、オクラは収穫してお昼の野菜に混ぜて食べるなど感謝祭のテーマにあったもので、実際に学ぶこともできました。子供たちの焼きたてのパンもおいしかったですか?
それから、「水の竜」の人形劇をする頃、ちょうどナニアの庭にも雨が降りましたね。劇の最後に子供たちも人形劇と一緒に歌ってくれて、みんなで作り上げた感謝祭になったことうれしく思いました。
一つの行事が終わるごとに、子供たちが大きく成長していっているようです。
子供たちの発表
人形劇「水の竜」
人形劇を楽しむ子供たち
人形劇のあらすじ 「水の竜」
水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花はみんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくてみんな困ってしまいました。
どうしようもなく、お城の王子に相談したところ、勇敢な王子は知恵もののおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。
森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女が居眠りしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。居眠りから起きた魔女
は、まほうの杖と水の竜がいなくなり、カンカンに怒っていました。村では又雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしまし
た。
女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子どもたちにあげたいと持ってきました。そして、最後にみんなで
♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空
広く大きく高いお空
おかあさんの大地 やさしいね
お米やにんじん育ててくれる お米やにんじん育ててくれる・・・
と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって おしまい。
11月の行事予定
6日 たかのりくんのお誕生会
9日 たつきくんのお誕生会
10日 English Class 卒園の会
15日 ゆりかちゃんのお誕生会
16日 ゆうりちゃんのお誕生会
22日 Uncle Kungのお誕生会*
24日 けいすけくんのお誕生会
*先生たちのお誕生会はいつも花束を準備し、おやつの時間に両クラスでお祝いします。今回22日にUncle Kungのお誕生会を予定しました。彼は
ナニアを始めた時から、マネージメントでサポートしてくれています。出張した時もナニアや子供たちのためにおもちゃを買ってきてくれたり、集合写真を見て
子供達の名前を覚えたりしているのですが、先生ではないため、実際に子供達と接する機会が少ないので、子供達のお誕生会を経験してもらうと言うことで、こ
の会を予定しました。すべて子供達のお誕生会と同じように流します。彼には当日話すつもりです。子供達も喜んでくれるのでは、と思っているのです
が・・・・
ナニアでは祝祭をとても大切なものとして取り上げています。年間を通して、保護者の皆様に参加していただく六つの大きな祝祭の他に、小さな祝祭がたくさんあります。
それぞれの祝祭には、古くから伝わる大切な叡智や物語、天界、自然との結びつきを経験できるものがたくさんあり、精神界から生まれてきたばかりの子供達
にとって欠かせないものだからです。そして、年間の祝祭を体験することによって四季のないマレーシアの気候でも、一年のリズムを身近に感じることができま
す。
それから、お誕生会もその一つです。子供たちは(もちろん我々大人も)それぞれ、この世で果たさなければいけない使命を持ってこの世に生まれてきます。
その個々人の命の大切さを学び、その個々人がこの世でしっかりと自分の道を歩いていってくれるため、それぞれの子供達のお誕生日をお祝いしています。
お誕生日のストーリーの最初にあるように、精神界から、子どもたちはお父さんお母さんを選んでこの世に降りてきます。と言うことは、その子の命の大切さと同じようにご両親の存在の大きさも、その日お誕生会を経験される中で、改めて感じられるのではないでしょうか。
私は、20代の頃、養護学校に勤めていました。その頃、障害を持つ子どもが生まれたのは、自分のせいだと自分を責められるお母さん達にたくさん出会いま
した。その頃の私は話を聞くだけで何も言ってあげられなかったのですが・・・今だったら、こう言ってあげたいと思います。
「お子さんは、お母さんを選んで生まれてきました。お子さんがこの世で果たさなければいけない使命は、お母さんの元だからこそ立派に全うできるのです。
お子さんは、お母さんから生まれてきたけれど、一人の別個の個人です。その個人が一生懸命この世で生きられるよう見守ってあげられるお母さんの存在は、と
ても大きなものです。」
見守ることと、その子が転ばないよう失敗しないよう先に先に手を出して助けるのとは、全く違います。見守ることは、心配することではなく、信じることだ
と思います。少々転んでも失敗しても、それを乗り越えるその子の力を信じて見守ってあげると、その子は自由に自分の道を歩けると思います。
私にとって、それぞれの子供たちのお誕生会は、お母様方に書いていただいたお子さんのストーリーを読んだ瞬間の感動から始まります。そして、一つのお誕
生会が終わるごとに、「この子は大きくなって、みんなが幸せになれる世の中を作っていってくれる」と信じられるのです。お母様方(お父様方も)は、いかが
ですか?