News / Nunn Road / 2006 / No.J155 28th Nov. 2006

 天上ファンがカラカラ回る暑い国マレーシアにも、もうすぐクリスマ スがやってきます。ジングルベルの歌とともに町はクリスマスツリーや華やかなライトで飾られ、プレゼントを買い求め、クリスマスディナーの予約、パー ティーの洋服作りときらびやかで忙しい時期、でも本当のクリスマスってなんでしょう。こんなに華やかな行事が行われる時は、いつもそれが華々しくなればな るほど、その流れに乗りたくても乗れない人たちがたくさんいる。金持ちと貧しい人の差があまりにも明らかに浮き出される時期。クリスマスがただ単に物を消 費するだけのものだったら、子供たちが単にお金で買ったプレゼントをもらって喜ぶだけだったら、残念なことです。この時期、町の華やかなライトの明かりを 外に見るだけでなく、自分自身の心の中に真の光をいだくことができたら、自分以外の人のことを心から考えることができたら、どんなに素晴らしいことでしょ う。

 いつも園ではダイニングルームにおやつを食べに行く前に集まって、みんなで神様の詩を言っています。子供たちにとって、これは病気でお休みの子を思う、 お祈りの言葉のようになっています。又、クリスマスの会では、自分のためではなく他の人のためにお祈りしましょう、サンタクロースのおじいさんにまず一番 にプレゼントを持っていってもらったり、助けてもらいたいのは誰かな、と投げかけると 次のようなことを言ってくれました。

 ・アフリカのお友達に食べ物がたくさんありますように。
 ・おばあちゃんの耳が聞こえるようになって欲しいです。
 ・泣いている子が元気になって欲しいです。
 ・サンタクロースさんにお手紙を書いて、
  ナニアの野菜をおなかのすいているこのところに
  持っていってもらいたいです。

 小さい子供たちは、精神界にとても近い存在であり、自然界のものなどすべてをあたかも自分たちと同じように生きているように感じ、話します。「おひさ ま、くもさん、おはなさん」と自然に「さん」をつけて呼ぶのもそのためです。そんな子供たちの感性に応えるため、お祈りをすることはとても大切です。お祈 り、そして言葉の力によって子供たちの魂が豊かなものになっていきます。又、各行事で詩を紹介していますが、それは、それぞれの行事で彼らが学んで欲しい ことを言葉として表しています。

 ナニアの子供たちは、今はまだ小さい子どもですけど、自然に他の人のことを考えられる、そんな心の豊かな優しい人間に成長して欲しいという願いととも に、このクリスマスの会を計画してみました。又、一年の終わりの会という意味で、この一年をそれぞれ振り返りたいと思います。お母様方には、子供たちの水 彩画を利用したカードをそれぞれの子供たちの写真入りで作り、お渡しします。異国という生活環境の中、子供たちの出入りも多いナニアですが、一日一日が、 一つ一つの行事がそれぞれの子供たちにとって、大切なものとなってくれたらという思いとともに、ナニアの2006年の活動を終わりたいと思います。

■■ プログラム ■■ 12月15日
 9:00 - 9:30 星飾り作り
 9:30 - 9:45 おやつの準備
           (クリスマスクッキーは前々日にみんなで焼きます)
 9:45 - 10:15 子供たちの発表
 10:15 - 10:35 おやつ
 10:40 - 10:50 キャンドルを持ってグループで
              名前、お願い事を言います。
 10:50 - 11:10 人形劇
             さようならの歌
             クリスマスプレゼント(手作りの星飾り)
 11:15        降園

12月の行事予定
 5日 しゅうすけくんお誕生会+お別れ会
 6日 まなみちゃんお誕生会
 11日 ペナン日本人学校中学部2年生3名参観
 13日 クリスマスクッキー作り
 15日 クリスマスの会
12月16日~1月2日 スクールホリデイ

感謝祭の感想ありがとうございました。子供たちがとても楽しみに会を待ちいろいろな会話がご家庭の中であったことを知ってうれしく思いました。そして、いろいろ励ましてくださってありがとうございました。先生たちもとても喜んでいました。

 お母様方とお話したり、感想を読ませていただいた中で一つだけお伝えしたいことがあります。あるEnglishクラスのお母さんが、こんな感想を書かれ ていたのです。「今回、自分の子供は恥ずかしくて歌などに参加できなかったけど、こんなにたくさんの子供たちが楽しんで歌ったり踊ったり、またおいしいパ ンを焼いたり、楽しんで人形劇をみているという優しい雰囲気の中に自分の個もいるんだということを味わえて幸せに思いました。」という内容でした。

 行事は発表の場ではあるけれど、それで子供たちと比較したり評価する場ではありません。毎日楽しみに感謝祭を待っていたけど、何らかの理由で当日いつも 通りに発表できなかった子どもたちもいます。でも、焼きたてのパンをおいしく食べたり、人形劇を楽しんで見たり、何よりお母さんやお友達と一緒に過ごすこ とができることを喜んでいる子供たちがほとんどではないでしょうか。もちろん、その会で立派に発表できることも大切ですが、それ以上に大切なのは、その会 へ向けての過程の中で子供たちが何を学び、当日の思い出をお母さんや友達と分け合い、又、次の会を楽しみに待つということだと思います。子供さんが、たと えその時何らかの理由で発表ができにくかったとしても、それはこういう全過程の中で見ると全く心配する必要のないものです。次の会、是非楽しんでください ね。

Uncle  Kungのお誕生会は彼のお母さんにも参加してもらってとてもいい会になりました。2人とも日本語ができないので、子供たちがお世話をよくしてくれた り、ストーリーのよく聞いてくれました。彼は照れながらも、たくさんの「天使さんたち」にお祝いしてもらって幸せそうでした。私はとても緊張したのです が、子供たちが喜んで自分たちと同じようにお祝いしてくれる様子に励まされて無事会を終わりました。終わって彼いわく、「来年もするの?」 私「一生に一 度だけ」 彼「それがいいね」(^-^)

サンバードが昨年と同じ時期、同じ場所に見事な巣を作りました。巣を作るところを子供たちは見ることができ、かんどうしていました。

「光のお祭り」と言われるディパバリの飾りつけはとてもきれいで、特に明かりを灯した時の雰囲気は吸い込まれるようでした。子供たちも「きれい」と見入っていました。ディパバリのお菓子もおいしくいただき、チトラ先生のお話は帰る時に私が日本語でしました。



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