News / Nunn Road / 2015 / December 2015
2015年も残すところあとわずかになりました。皆様方の一年はいかがでしたでしょうか。異国マレーシアでたくさんの素晴らしいご経験をされたことでしょう。
55名(分園入れたら79名)の子供たちが一緒に生活するナニアでもいろいろなことがありました。それぞれの行事を通し、日々の活動を通し、生き生きと過ごし、日に日に成長していっている子供たち。
今年も、ここで兄弟姉妹のように一緒に過ごしたお友だちとお別れしなければならない経験をたくさんしました。そんな中、時にはけんかをしながら泣いて笑って一緒に過ごしたやさしい思い出は、別れの悲しさを越えてずっと彼らを支えてくれると信じています。(お別れしたお友だちの名前は、まだ時々出てきます。)
そして、みんな病気のお友だちのことを一生懸命お祈りしたり、ノームさんにお願いをしたり、プレゼントを作ってくれます。そして、その子が元気になって帰ってきたら、大喜びしてくれます。それは、動物のおもちゃや入れ物、本などが「けがをした」時も同じで、とても心配してくれるのです。
ゲジゲジ君やありさんが死んでいたら、お墓を作ってお花で飾り「天国でも幸せになってね」とお祈りします。ナニアの土と天国は続いているから大丈夫だねと言いながら。
そんな純粋な一生懸命な彼らの姿を見ながら、自分も忘れてはいけない姿だと反省します。
今、彼らは「I hope my wish will come true.」と言って、クリスマスの会に向け一生懸命お祈りをしています。
新しい年、2016年が、彼らの願い通り、たくさんの人が幸せな笑顔で過ごせる年であって欲しいと心から願っています。
皆様方もどうぞ良いお年をお迎えください。
毎日、昼食時に、ホールに飾ってあるクリスマスの「Star Windows」の窓を一つずつ開けています。それから、動物たち、ノームさん、星飾りも毎日3、4人ずつ交代でクリスマスのテーブルの上に置き、みんなで、クリスマスの会を待っています。11日皆様方にお会いできますこと楽しみにしています。
私が子供の頃、母がいつもふとんを干す時に「お日様は誰にでも平等でたくさん暖かさを下さるよ。ありがとうございます」と言っていたのを、ここでまくらなどを干す度に思い出しています。
ナニアでも、くつや洋服を乾かしてもらった後、子供たちと「おひさま、ありがとう」と言っているのです。雨が降ると、「かえる君やかたつむり君、お花さんたち嬉しそうだね」という彼ら、大きくなっても、その感謝の気持ちを覚えておいて欲しいと思います。
最近は、ほとんどの子供達がチャイニーズの洋服を着て、チャイニーズニューイヤーの会に参加しています。特別のものを着るということは、行事を待つ楽しみにもなります。手軽に購入できますので、是非トライしてみて下さい。でも、これは強制ではありませんので、お子さんが嫌がったような場合は大丈夫です。
冬休みは、ウサギ小屋の移動、魚の池作り、チク城を壊すこと、家中のペンキの塗り替えなどたくさんの工事が入ります。
私の義理の兄が作ってくれたチク城は、10年以上子供達を楽しませてくれました。ただ屋根がないため、木材の保存が大変で毎年補修工事をして、今日までもたせたのですが、今回、今の形でのチク城に「さようなら」をすることに決めました。又、新しい形のチク城を計画するつもりです。
子供たちとも、「チク城さんありがとう」セレモニーをします。
クリスマスの会に向けてみんなでお祈りをしているのですが、いろいろな所で、今まで以上にお祈りしてくれるんです。しかも、それぞれが考えた言葉で。
中には、年長さん、年中さん達グループがお祈りの発表をした後、「お兄さん、お姉さん達が一生懸命お祈りしてくれるので涙が出そう」と言った年少さんもいるんですよ。
小さい子供達が手を合わせて一生懸命お祈りする時、素晴らしい力を感じます。
年末レポートカードが今年も無事終わって大安心しました。途中、本当に仕上るかどうか不安になったこともありましたが、子供達の笑顔の写真に助けられて頑張れたんです。
やり終えた後、全部のカードを母のベッドの上に広げて母に見せてあげたら、「純子は幸せだねえ、こんなに素敵な笑顔の天使様のような子供達に囲まれていて」としみじみ言うんです。それを聞きながら、本当にそうだなあと思った私です。
生きるということは、嬉しいこと、大変なこと、悲しいこと、幸せなことなどいろいろなことと一緒に前に進むこと。その時、その時で大変だと思ったことでも乗り越えることができたら、それが次への力になってくれます。
私が少しでも咳をしたら、すぐ、「大丈夫?」と心配してくれたり、私のペットボトルを持ってきてくれる子供達。彼らがいるから、私も元気でいられるんだなあと心から思います。今年も本当にお世話になりました。よいお年をお迎えください。
P.S. 今年も私が個人写真のカメラマンをしました。私がカメラを向けるとよく笑ってくれるからです。全くの素人なのでパーフェクトではないのですが、みんないい笑顔です。