News / Nunn Road / 2019 / December 2019

2019年も残すところあとわずかになりました。皆様方の一年はいかがでしたでしょうか。異国マレーシアでたくさんの素晴らしい御経験をされたことでしょう。

52名(分園入れたら77名)の子供たちが一緒に生活するナニアでもいろいろなことがありました。それぞれの行事を通し、日々の活動を通し、生き生きと過ごし、日に日に成長していっている子供たち。

今年もここで兄弟姉妹のように助け合って一緒に過ごしました。泣いている子や困っている子を助けようといろいろ考えてくれる年長さん達、行事や係りの仕事を責任持ってする中大きく成長しました。

年中さん達は、年長さん達がすることをよく見ていて、次は自分の番と楽しみにしています。今年も、年長さん達が英語で発表した後、年長年中合同の“私は空の星”をします。みんな堂々とやっています。年中さんにとって憧れの年長さんと一緒にできるということは、本当に嬉しいようです。みんな大きく見えます。この詩の通りずっとお星様のように輝き続けて欲しいと思っています。

年少、年少々さん達は、大きい子に助けられ、それぞれがいろいろな経験をして、できることが増え大きくなっています。よく食べ、よく遊んでみんな笑顔一杯です。

一人一人の年末レポートカードを書きながら、いろいろなことを思い出し、いい一年だったと幸せに思います。

彼らは”I hope my wish will come true.”と言ってクリスマスの会に向け一生懸命お祈りしました。新しい年、2020年が彼らの願い通りたくさんの人が幸せな笑顔で過ごせる年であって欲しいと心から願っています。

皆様方も、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

11月29日のそうま君のお誕生会、信じられないぐらいスムーズに行きました。子供達がみんな“大丈夫だよ”“一緒にやろう”“大好きだよ”と支え応援してくれたからです。そのことをお話ししたいと思います。

 彼らは、あたかも自分のお誕生会のように指折り数えて、当日を楽しみにしてくれました。前日の粘土の日には、たくさんの子供たちがろうそく6本並んだバースデーケーキを作ってくれたんです。その過程で、そうま君は、本当に嬉しそうでした。あの日、私は本当に子供達に感謝しました。そして、お母様方も陰で声援を送って下さってありがとうございました。

 そうま君は、お誕生会の前、よく歩き回っていたんです。(他の子のお誕生会の時です。)ケーキ作りの所や冠をかぶる所、お話の場所にも来て、じっと見ていました。今わかったことは、彼はそうやってやり方をチェックして、自分の中に入れ、準備を整えていたんです。一度もお誕生会に参加したことがなかったそうま君ですが、当日、一つ残らず、詳細まで全てのことを上手にやってくれたんです。

 お誕生会が近くなった頃、彼は家でお母さんに“ぼく、お誕生会できそうな気がする”と話していたそうです。心の準備が整ったんですね。

 私たち保育者は、今回いろいろなことを学び再確認しました。個々人それぞれが本当に大切な宝であるということ。小さな子供達が純粋なやさしい心を自分以外の人に自然に差し出す時、奇跡をも引き起こすような大きな力になるということ、あの日、ナニアのスタッフはみんな感謝と感動で心が一杯になりました。

p.s.①お誕生会の後、そうま君は、ナニアに来て初めてペインティングをしたり、年長児クラス、星の窓開け、机運び、いす運び、お祈りのお手伝いなど、どんどんできるようになっています。

②彼は、今回体験入学には参加しません。急に、公の場で何かをするというのは、彼の苦痛になります。そして、その場が彼にとって苦手な場になってはいけないからです。でも、来年ペナン日本人学校の校長先生、教頭先生の所に、そうま君の御両親と一緒に御相談に行くつもりです。


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