News / Nunn Road / 2015 / January 2015
明けましておめでとうございます。
長いお休みを終えて、新しい年を迎え、子供たちは元気な笑顔で、帰ってきてくれました。皆様、良いお年を迎えられたことでしょう。
ナニアは、休み中、砂場のテント洗い、チク城の修理(屋根がない木の家ですので、一年に一回大掛かりな修復をします)や庭のパゴラの屋根を全部新しくし、そして全部の机の表面を機械で消毒して新しくニスを塗り替えました。その後、四日間かけて、みんなで大掃除をしました。布も全部取り外して染め直し、おもちゃを洗ったり、日光消毒をしたり、ナニアの家を隅々まで徹底的にきれいにしました。みんな汗びっしょりになって働き、少々疲れても家がだんだんきれいになり、お日様のやさしいにおいに包まれて、新学期喜んでくれるだろう子供たちの笑顔を想像しながら、幸せな気持ちになりました。
新しい年になり、2月には、チャイニーズニューイヤーの会があります。(卒園の会の練習も同時進行で進めますので、今回、2つの行事の歌詞を同封しました)
今年は、年少・年中のスカーフダンス、年長のダンスと二つに分けました。それぞれ、楽しそうに頑張っています。又、豆まきの歌も入っているのですが、この日本の伝統行事の豆まきの“鬼”とチャイニーズニューイヤーのお話に出てくる“ニエン”のあり方が、暖かい春を待つ、病気や不幸を追い払い、幸せを迎えるという意味でよく似ているのです。豆をまいた大豆から芽が出、新しい命のお祝いであるイースターに続くように、子供たちは、一年のリズムを身を持って体験することができます。
今年も、みんなで助け合って、学び合える一年でありますように。たくさんの苦しい思いをしている子供たちが、前向きに笑顔で過ごせる世界になりますように。
2月13日(金)チャイニーズニューイヤーの会で皆様にお会いできますこと楽しみにしています。
チャイニーズニューイヤーの会ご案内
中国系マレーシア人の人たちにとって、中国正月は最も大切な行事です。大みそかの夜は、Reunion Dinner(リユーニオンディナー)といって、家族みんなで食事をします。(steam boatスティームボートをする家が多いです。) 夜もふけ、真夜中になると天から降りてくる神々を迎える準備をします。家の門をあけ、すさまじい音の爆竹が打ち鳴らされます。そして、お正月は、親戚回りをし、赤い袋に入ったお年玉(アンパオ)を子供たち、独身者にあげ、みんなで今年一年の幸せを願います。私の主人も親戚が多く、毎年、一日半かけて全部回っているのです。
ナニアの子供たちもこの会が大好きで、歌や踊り、太鼓の練習と一生懸命頑張っています。みんなで楽しくチャイニーズニューイヤーの会をお祝いして、今年一年の幸せを一緒に願いたいと思います。
“しあわせなら手をたたこう”の歌に“合の手”が入っています。これは年長さんが考え出したもので、みんなとても上手にリズミカルにできます。(マレー語、英語もです。)小さい子たちから学ぶことがたくさんあります。
子供を注意する時やミーティングをする時、私は落ち着いた声でていねい語で話します。そうすれば、感情的にならず、真剣な雰囲気を作り出し、こちらが言いたいことが子供たちに伝わりやすいからです。成功例がたくさんあります。是非お試しください。その時くどくどたくさん言い過ぎないでシンプルに要件を押えることが大切です。又、指示を聞かないで、集団とは違うことをしている子に、“○○をしますか”それとも“△△をしますか”と選ばせることもします。そうすれば、たいてい、して欲しいことを選びますよ。☺
先日、ペナン日本人学校中学部二年生10名が保育実習で来園されました。そして、今週木曜日には、4名、職場体験実習で、一日子供たちと過ごして下さいます。若くて元気一杯の生徒さんたちは、とても魅力的で子供たちは大喜びしました。用意してきて下さったおもちゃで遊ぶ時も、小さい子の目線で話す時も、おやつを一緒に食べたり、外でおいかけっこをした時も、やさしさ、思いやり一杯で、とても感動しました。お別れする時、子供たちは、お兄さん・お姉さんたちのスクールバスに、ずっと“さよなら”“だいすき”“またきてね”と手を振っていましたよ。
純子こぼれ話
私は、1984年ペナン日本人学校に赴任するためここに来たのですが、ペナンで初めて迎えたお誕生日が20代ラストスパートの年でした。そして、自分は来月50代ラストスパートの年を迎えます。外側が老けてきたのを見なければ、あれから、30年も経った自分の内側は、何歳なのだろう?30代の皆さんとお話する時は、30代のようなつもりになってしまい、チビちゃんたちと過ごす時は、その年齢にはまり込んでしまう自分。実は、15年ぐらい前に私は、90歳までナニアを続けると宣言しました。友人たちは、それをよく覚えていて、今でも茶化します。あの頃、新聞で90歳になっても現役で生き生きと社会に働きかけている人の記事を読み、あこがれたからです。一人ではないのですよ。これから、約30年、どんな年の取り方をするのだろう。自分に与えられた命と健康がある限り、チビちゃんたちと飛び跳ねていたいです。争いやテロ事件、災害は増えるばかり・・・・・。世界中には、苦しい思いをしている人たち、子供たちが数え切れないほどいる。自分がこの社会に働きかけられることはと問うと、ナニアを続けて、他の人の事が考えられる子供たちを育てることと答えたいからです。
ゆずのちゃんは、日本に帰国することになりました。お兄さんやお姉さんを真似して、お友だちと楽しく遊んでいたゆずのちゃん。急なお別れでとてもさみしいです。でも、ここで一緒に過ごしたやさしい思い出は、送る側、送られる側、どちらにとっても、いつまでも大切な思い出となり、子供たちを励まし、助けてくれると信じています。
リボンコエ(中国正月のお菓子)作りは、2月11日(水)に予定しています。
大きい子がハサミで切れ目を入れ、小さい子たちがそれを引っ繰り返します。そして、キッチンスタッフが油で揚げます。折り紙を使って練習します。当日、御賞味下さい。
豆まきの日は、それぞれが作ったお面と、大豆を箱に入れて(箱作りもしました)持って帰ります。子供たちは豆まきも楽しみますが、豆拾いも大好きです。言われないのに、例年長い時間拾い続けるのです。きっと地面の上に落ちた豆は魅力的なのでしょう。そして、その豆を畑に蒔いて、今年も枝豆を育てようと思っています。例年たくさん収穫できます。昨年は、昼食時、みんなで分けて少しずつ食べました。
♬
“鬼は外〰 ♩ 福は内〰 ♫ ”
♪“Sickness Sadness Outside! Happiness Inside! ”♫