News / Nunn Road / 2017 / January 2017
あけましておめでとうございます。
長いお休みを終えて、新しい年を迎え、子供達は元気な笑顔で帰ってきてくれました。皆様、よいお年を迎えられたことでしょう。
ナニアは年末、四日間、みんなで大掃除をしました。布も全部取り外して染め直し、おもちゃを洗ったり日光消毒をしたり、ナニアの家を隅々まで徹底的にきれいにしました。魚の池のタイルも新しくなっています。
そして、新年。今年はチャイニーズニューイヤーがとても早く、新年初日から「コンシーコンシー」ムードで、歌や踊り、「たいこ」をみんな楽しそうにやっています。又、豆まきの歌も歌っているのですが、この日本の伝統行事の豆まきの「鬼」とチャイニーズニューイヤーのお話に出てくる「ニエン」のあり方が、暖かい春を待つ、病気や不幸を追い払い、幸せを迎えるという意味でよく似ているんです。豆をまいた大豆から芽が出、新しい命のお祝いであるイースターに続くように、子供達は一年のリズムを身をもって体験することができます。
今年もみんなで助け合って、学び合い、笑顔一杯の一年でありますように、たくさんの子供達が前向きに笑顔で過ごせる世界になりますように。
1月26日(木)チャイニーズニューイヤーの会で皆様にお会いできますことを楽しみにしています。
チャイニーズニューイヤーの会ご案内
中国系マレーシア人の人たちにとって、中国正月は最も大切な行事です。大みそかの夜は、Reunion Dinner(リユーニオンディナー)といって、家族みんなで食事をします。(steam boatスティームボートをする家が多いです。)夜もふけ、真夜中になると天から降りてくる神々を迎える準備をします。家の門をあけ、すさまじい音の爆竹が打ち鳴らされます。そして、お正月は、親戚回りをし、赤い袋に入ったお年玉(アンパオ)を子供たち、独身者にあげ、みんなで今年一年の幸せを願います。私の主人も親戚が多く、毎年、一日半かけて全部まわっているんです。
ナニアの子供たちもこの会が大好きで、歌や踊り、たいこの練習と、一生懸命頑張っています。みんなで楽しくチャイニーズニューイヤーの会をお祝いして、今年一年の幸せを一緒に願いたいと思います。
ピンピン先生のこと
午後だけお掃除などのお手伝いにきてくれていた彼女は、子供達が大好きでした。毎朝ナニアに来ると
ピンピン先生 「Hello, children.」
子供達 「Hello, Ping Ping Sensei.」
ピンピン先生 「How are you?」
子供達 「I’m fine, thank you. How are you?」
ピンピン先生 「I’m fine, thank you. Now, I go to work, ne, Junko sensei.」
という会話を繰り返し、お仕事を一生懸命頑張ってくれました。少し障害があったのですが、明るくて一生懸命で。
12日(木)に事故で亡くなったという訃報を受け取った時は、本当に信じられませんでした。彼女はナニアが大好きで働く所はナニアしかないと決めていて、毎日頑張ってくれました。30歳という若さでしたが、思うようにいかないこともたくさん抱えながら、彼女は人生をしっかり全うして精神界に旅立ってくれたと信じています。
そんな彼女に今してあげられることは祈るだけ。「天の国へ旅立ったピンピン先生の天国での幸せをお祈りしてあげよう」と子供達に金曜日の朝話したら、みんなものすごく真剣に聞いてくれたんです。そして、お絵描きをして、みんなのお絵描きを一冊の本にして金曜の夜、棺の中で眠っているピンピン先生にあげました。彼女は、子供達のやさしくてきれいな絵を見て笑っているようでした。
描く時、こんな会話がありました。
· 「お空の上にある天の国はきれいな所で、みんな虹色。」
· 「庭に作ってあげたちょうちょさんのお墓、きっとちょうちょさんは、今、天国でピンピン先生に会ってるね。」
· 「天国へ行くドア。」
· 「昨日の夜、お星さまを見たよ。その中に一番きれいに光るお星様が一つあった、きっとピンピン先生だ。」
· 「ノームさんが持っているピンピン先生のお花を描いたよ。」
· 「ノームさん、天国のピンピン先生を守ってあげてね。」
たくさん、ノームさんや虹色の絵を描いてくれました。小さい子達も、「これはピンピン先生」と言いながら、一生懸命描いてくれたんです。その日一日の一番最後のお話で偶然雄牛が天の国へ帰っていくという場面があったのですが、その時、「あっ、ピンピン先生に会えるね」と言っていました。
精神界から来たばかりの子供達の思い、祈りは本当に一生懸命で真実の心の現れです。彼らが手を合わせる姿を毎日見ながら、畏敬の念を抱きます。この日この子達は、ピンピン先生を助けてくれている。そして、これからも一生懸命生きて行ってくれると深く感じました。
畑のカイランやおくらも少しずつ収穫して、昼食の野菜に入っています。朝顔の種もたくさん取れたので、子供達に配ることにしました。彼らが全部パッキングしてくれました。種を蒔く所がない方は、又持たせてください。ナニアの庭に蒔きますので。
お別れする子供達は、ナニアでの最後の日まで、毎日たくさん、やさしい思い出作りをしています。こうしろう君は、お別れがだんだん近くなった頃、「純子先生、心と心がつながっているだけでなく、お星様とも、お月様とも、お日様ともつながっているよ。だからだいじょうぶだよ。」と言ってくれたんです。そして、お友達も「願い星に、こうしろう君、日本でも元気でねとお願いしたよ」と言ってくれました。そして、こうしろう君、「お星様に、またマレーシアに帰りたい、みんなマレーシアでも元気でねとお願いしたよ」と言っていました。彼らを抱きしめながら「つながっていられることは本当に素晴らしい、生きる力になる」と、お別れしたたくさんの子供たちを思い出しました。
さみしいお別れ
みうほちゃんは、3月に帰国します。「一日でも長くマレーシアにいたい」という彼女。今、一生懸命、織り物をしています。その周りで、同じ年中の女の子達が「きれいだね」と励ましてくれています。
温かい光景です。
リボンコエ(中国正月のお菓子)作りは、1月24日(火)に予定しています。大きい子がハサミで切れ目を入れ、小さい子たちがそれを引っ繰り返します。そして、キッチンスタッフが油で揚げます。折り紙を使って練習します。当日、御賞味下さい。
豆まきの日は、それぞれが作ったお面と、大豆を箱に入れて(箱作りもしました)持って帰ります。子供たちは豆まきも楽しみますが、豆拾いも大好きです。言われないのに、例年長い時間拾い続けるのです。きっと地面の上に落ちた豆は魅力的なのでしょう。そして、その豆を畑に蒔いて、今年も枝豆を育てようと思っています。
「鬼は外~~ 福は内~~」
「Sickness Sadness Outside! Happiness Inside!」