News / Nunn Road / 2014 / July & August 2014


先日のランタン祭り大変お世話様になりました。

  この日に向けて、一か月前ぐらいから、みんなで準備を始め、ランタン作り、歌、詩の練習などしました。お祭りが近づくに連れ、大きい子達を中心にかなり自分達だけで歌えるようになり、福建語のポエムも保育者なしでできたのには、驚きました。

 自分達で描いた水彩画を利用してのランタン作りでは、星・太陽・月の形を切り抜くことを、全部子供たちの手でやっています。年長さん・年中さんは、すべて自分達でやり、年少さんも、自分でできるだけやって、できない所は、大きいお兄さん・お姉さん達に手伝ってもらいました。みんな一生懸命やっていました。ヒモ作りは、全員自分達でやっています。

 そして、当日は、おだんごを丸めたり(かなりの数を手際よく丸めてくれました)、飾り用のランタンを作りました。その後年長さん達は、ゲスト用のいす運びの手伝いをしてくれました。みんな協力して立派にできましたよ。

 お祭り前一週間は、ひどいヘイズが気になり、とても心配し、当日も空模様がすぐれなかったのですが、無事ランタン祭りを終えることができて大安心しました。雨が降った時など、みんなでお祈りし、てるてる坊主もたくさん作ってくれています。

 又、駐車場に大きなテントを建てたので、お祭り気分も盛り上がり、子供たちは、いろいろなことを積極的にやってくれました。雨用に、いすの足に全部ビニール袋をはかせたのですが、それも全部子供たちが手伝ってくれたのですよ。そして、みんなで、庭にランタンを飾りつけました。

 たくさんの準備があったり、天候を気にしたランタン祭りでしたが、子供たちと一緒に力を合わせて、みんなで楽しいお祭りにすることができて嬉しく思います。子供たちが丸めたおだんごが黄な粉だんごになりました。おいしかったですか。小学生のお兄さんやお姉さん達にも喜んで食べてもらって嬉しく思いました。Garlic Vineのお花も満開できれいでしたね。

 ランタンWalkでは、みんな上手に歩いていましたね。保護者の皆様に守られて歩く中、ランタンに灯された火が自然界のもの、天上の光とつながり、やさしく子供たちを包んでくれているようでした。

 片付けの時、いすを運んで下さったり、いろいろご協力して下さって、ありがとうございました。

ナニアで気を付けていることを御紹介します。

“何でも両手で渡す”ということです。

 大人が片手で差し出して、子供たちが両手で受け取るということは、まず期待できません。でも、大人が両手で大切に差し出すと彼らは必ず両手で大切に受け取ってくれます。

 大きい子達の中には、けがをした木の動物や、小さな草花を両手にのせて、大切に見せてくれる子もいます。

 両手ですると、手の中にあるものだけでなく、相手の気持ちまで大切に伝わって来るから不思議です。先生達は、それが普通になって、大人同士でも自然にしています。

泣いたり笑ったり、元気一杯の子供たちと過ごす毎日、けんかをしても“ごめんね。”と言った後は、すぐ大好きをして又、仲よく遊ぶ子供たちですが、なかなかむつかしい時もあります。それは、キャラクター物たちに彼らがなり切っている時です。

 ナニアには、キャラクター物たちは来ないことになっているのですが、時々、彼らが保育室にやってきます。そんな時、子供たちは、走り回ったり、ワンパターンのキックをしたり、たたいたり、騒がしいだけで、そこには会話はありません。名前を呼んでも、聞こえにくいし、物事に集中できなくなります。

 創造的な遊びができている時は、友達同士話し合って、豊かな想像力で遊びがおもしろいように楽しく展開していくのです。そんな中、自分のこと、相手の気持ちがわかるようになり、それは、健康な体、心を作ることにつながるのですが、キャラクター物の遊びでは、それができないばかりか、逆の効果をもたらします。

 キャラクター物は、短期間で新しいものが開発され、それが市場にどんどん出回って、子供たちに刺激を与えていますよね。今の世の中、そういうものに触れさせないのは、不可能だと思いますが、大人が意識して、少し気を付けるだけで、子供たちが子供らしい遊びをすることができるのです。もし、お子さんが言うことを聞かなかったり、集中できなかったりしたら、是非、その点も気を付けてあげてください。ナニアでも、キャラクター物の遊びをやめたら、電車ごっこやレストラン、ピクニック、病院ごっこやヘヤードレッサー、家族ごっこ、人形劇など、彼らの日常の体験が遊びに現れます。そんな時、彼らは落ち着いて、意欲的に楽しそうに遊びますよ。

 また、小さい子供たちは叱られがちです。“だめよ。”“いけません。”“いいかげんにしなさい。”“はやくしなさい。”“泣きやみなさい。”大人は、こういう言い方をよくします。正直言って、この言い方は、ワンパターンで全く彼らの心に響きません。だから大人がこう言えば言うほど、彼らは言うことを聞きません。そしたら、大人は、もっと苦しくなります。

 でも、もし彼らを注意する時、叱る時も、ほめることができたら、彼らはいやされすぐ言うことを聞きますよ。たとえば叱った後、彼らがわかってくれたら、“本当によくわかったね。えらいね。”と言ってあげたり、“この前こんなことができたよね。”と以前のことの話題を持ってきて、思い出させ、そして注意をしたりするのです。これは、大人が楽になる一つのこつです。

 子供たちは、この世に生まれてきて、まだ経験が少ないからできないこともたくさんあります。でも、彼らは心の中に大切なもの、やさしいものをたくさん持ち合わせています。どの子もそうです。どんなに言うことを聞かない時でも、その本質をこちらが忘れなかったら、大人の言葉は、素直に彼らに届きます。子育ては、とても大変です。皆様、異国でよく頑張られていると思います。今日は、少しでもお母様方が楽になればという思いで書きました。

 笑顔で楽しい夏休みをお過ごしください。

少し前に、Japaneseクラスでもケリー先生のお別れ会をしました。一生懸命お話を聞いた子供たち、先生から手作りの“エンジェルさん”をもらって、とても嬉しそうでした。現在、彼女は分園で先生を頑張っています。

  

  


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