News / Nunn Road / 2019 / July & August 2019

先日のランタン祭り、大変お世話様になりました。

 この日に向けて、一か月前ぐらいから、みんなで準備を始め、ランタン作り、歌、詩の練習などしました。お祭りが近づくにつれ、大きい子達を中心にかなり自分達だけで歌えるようになり、英語や福建語のポエムも保育者なしでできたのには、驚きました。

 自分達で描いた水彩画を利用してのランタン作りでは、星、太陽、月の形を切り抜くことを全部子供達の手でやっています。もちろん年長さんは手際良くきれいにでき、年中さんも自分の手で上手に頑張りました。そして小さい子達も、全部自分で切り抜くことができた子がいたり、少し手伝ってもらって最後までできました。作る作業の時は、まず年長さんに最初に紹介します。そうすることによって、年長さん達は意欲的に取り組むことができ、その姿が年中、年少さんのいいお手本になってくれるからです。ひも作りも色選びから全部自分でやっています。ねじりにくい時だけ大きい子達が小さい子達を助けてくれました。

 そして、当日は、おだんごを丸めたのですが、かなりの数を手際よく丸めてくれました。その後、年長さん達は自分達できれいにふいたゲスト用のいす運びの手伝いをしてくれました。5歳、6歳児とは思えないぐらいとても頼りになります。みんな協力して立派にできました。4歳児も真似して一生懸命いすを運んでくれました。又、駐車場に大きなテントを建てたので、お祭り気分も盛り上がり、子供達は、いろいろなことを積極的にやってくれました。雨用にいすの足に全部ビニール袋をはかせたのですが、それも全部子供たちが手伝ってくれたのですよ。

 これだけの大仕事をフェスティバル前にやってくれたので、夕方眠たくなった子がいたのも無理もないことです。

 お祭り前、大雨が降ったりしてとても天候が気になり室内でする計画も立てていたのですが、子供達や皆様方のお祈りのお陰で、当日いいお天気に恵まれ、本当に幸せに思いました。飾り用の小さなランタン作りを一生懸命して、庭に飾り大喜びしている子供たちの笑顔が天界の天使様達に映ったのでしょう。

 かいり君は残念ながら高熱でお休みでした。でもその日を楽しみにしながら、たくさんのお歌を楽しそうに歌ったり、踊ったりしていた彼。その経験はランタン祭りの日と同じくらい大きなものです。当日は、みんなが心を込めてお祈りし、夜届けてもらったおだんごも食べることができたそうです。元気になって本当によかったね。

 ランタンWalkでは、庭や外回りを歩く時、みんな上手に歩いていましたね。ランタンに灯された火が自然界のもの、天上の光とつながり、やさしく子供達を包んでくれているようでした。保護者の皆様も子供達を守るように歩いて下さってありがとうございました。小学生のお兄さん、お姉さん達もおだんごを喜んで食べて下さったり、踊ったり、片付けの手伝いなどして下さってありがとうございました。見違えるように大きくなられた皆さんにお会いできて、本当に嬉しかったです。

   

  

  

  

  

  

  

  

 

  

   

  

ランタン祭りの日、「心と心はつながっているよ」「20歳になったら帰ってきてね」と言いながら、ねねちゃんとりんちゃんにお別れしました。はるき君とも、もうすぐお別れ。とてもさみしい7月です。でもずっとつながっています。お元気で!

そして、又いつか帰ってきてください。素敵なアルバム作りもありがとうございました。

年長さん達、織り物の一枚かばん作りをしました。糸の通し方、玉結びなども教えたので、少し手伝っただけで、自分がどんどんやっていましたよ。ナニアの糸通しはプラスティックのものを使います。(ファイルを切って作りました。)そうすれば、小さい子でも簡単に通せるからです。縫うことも上手でしたよ。今度は四枚かばん作りを目指します。7月に編入園したわおちゃんとさらちゃんは二枚織れたら、一枚かばん作りをします。(一枚は卒園の会でノームさん用のマットになります)

ナニアの庭には、たくさんのフルーツの木があります。ランブータン、チク、ロンガン、バナナなどです。最近ランブータンを2回収穫して食べました。バナナは少しずつ大きくなっています。また畑には、4月のNewLifeフェスティバルで蒔いたオクラととうもろこしが実をつけています。熱帯の植物は成長がはやく、オクラは何回も収穫して、お昼に食べました。とうもろこしは、残念ながら、今年は1本しか成長しませんでした。でも、とうもろこしの上部にある雄しべが花火のように広がっていて、下方にある雌しべに、虫たちが一生懸命花粉を運び、見事なとうもろこしを見ることができますよ。

   

  

 

ランタン祭りの前に、ロンガンの木の枝を何本か切り落としました。(ものすごく成長が早くて、あっという間に茂ってしまいます。)その時、鳥の巣を発見しました。とてもきれいな状態で残っていて、これは使われたものでありますようにと祈りながら、子供達に見せてあげて保育室に飾ってあります。(写真参照して下さい)

まさに自然界の神秘を感じるもので、巣の中はやわらかい羽毛でできていて、外側は荒い枯れた草でできているんです。形も内側
の円形、外側の楕円形は調和が取れていて、寸分の間違いもない精巧なものなんです。本当に感動させてくれる鳥の巣です。後日発見したこと→巣が枝に付いている所には、丈夫になるよう、小さなプラスティックが使われていましたよ!!!

たなばたのお話をした時「皆さんが短冊に書いたお願い事は叶うことでしょう」と締めくくったら「ワーイ、じゃあそうま君がナニアでも話せるようになる!」と何人かの年長さん達が大喜びしたんです。その子達は短冊にそのお願い事を書いたからです。最近は「そうま君の心の声が聞こえるよ」と言ったり、大好きしたり、そうま君の上手な事で「織り物博士」「あやとり博士」「いすやさん博士」などと呼んでいるんです。

そういうオープンな子達を見ながら、それぞれが持つ素晴らしさを生かし、尊敬し合ってのびのびと大きくなっていって欲しいと私は、たなばた様の日を願いました。

   

  

  

はるき君のお別れ会の日、Englishクラスに挨拶に行ったらユーチャンが「はるき君は大人になったら帰ってくればいい」と言ったんです。そしたら、その言葉の通り次の日大人になったナニアの大先輩に会ってびっくりしていました。

少し前にお別れしたねねちゃんも、そして来週お別れするはるき君も、今までお別れしたたくさんの子供達も大きくなったら帰ってきてね。

嬉しい再会

7月25日に、23歳の黒沢黎明君と再会しました。彼は1999年3歳の時に一年間だけナニアに通ってくれたんです。小さかったので彼自身の記憶にあまり残っていないけど(パンを焼いたことは覚えていました)両親に聞いたことや写真で見た私が、どんなところで、どんな先生なのか確かめたくて、一人で尋ねてきてくれたんです。子供達と楽しそうに遊びながら「こんな経験をしていたんですね」と笑顔で納得して嬉しそうに帰って行った彼。

 こうして「心と心はずっとつながっていたんだ」と私も幸せな気持ちになりました。今までたくさんの子供達とお別れしました。その子達とずっとつながっていて、いつか再会できると信じ、ずっと応援し続けます。

ナニアでは、マレーシアと日本の行事を交互に入れているので、準備をすることも多いのですが、それが行事を待つ楽しみになり、とても意欲的です。

 四季のないマレーシアでは、一年のリズムを作るには、行事の体験がとても大切です。ランタン祭りが終わった後、「次は何のフェスティバルかな?」とよく聞いてきます。

ナニアで気を付けていることをご紹介します

 「何でも両手で渡す」ということです。

 大人が片手で差し出して、子供たちが両手で受け取るということは、まず期待できません。でも、大人が両手で大切に差し出すと彼らは必ず両手で大切に受け取ってくれます。

 大きい子達の中には、けがをした木の動物や、小さな草花を両手にのせて、大切に見せてくれる子もいます。

 両手ですると、手の中にあるものだけでなく、相手の気持ちまで大切に伝わって来るから不思議です。長くいる先生達は、それが普通になって、大人同士でも自然にしています。


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