News / Nunn Road / 2014 / March 2014

卒園の会も無事終わり、11人の卒園児たちが、立派にナニアから巣立ってくれました。

 生き生きと一生懸命たくさんの発表をした卒園児たち、そして、お兄さん・お姉さんたちのために長い一時間余りをよく頑張ってくれた在園児たち、又、卒園児のお母様方からのナニアへ、そして一人一人の在園児への心のこもった素敵な贈り物、在園児のお母様方から卒園児への思い出に残る素晴らしい贈り物と、当日11人のお父様方も暖かく見守って下さり、みんなの心が、力が一つになって、心に残る卒園の会ができましたこと感謝の気持ちで一杯です。

 卒園児の保護者の皆様と第二部で、思い出話をした時の皆様方のお言葉に本当に感動致しました。

立派な締めくくりをしてくれた卒園児たちは、これから新しい学校という場で、たくさんの出会い、経験をしながら、それぞれが自分らしく生き生きと頑張っていってくれることでしょう。

 そして、残る在園児たちも、これからそれぞれが一つずつ大きくなります。今年もみんなで助け合い励まし合って、楽しいナニアでの一年になって欲しいと願っています。

1997年1月に始めたナニア、今年はもう18年目になります。CSルイースのナルニア国のように、子供たちが帰りたい場所、子供たちの家、故郷になって欲しいという思いから、ナニアと名付けました。

 そして、自分が幸せに思うことは、今回卒園した子供たちが“ナニアは、宝物”“ナニアのお友だちは、宝物”“おじいちゃんになっても忘れないよ。”“また、帰って来るよ。”と言ってくれたり、大きくなった子供たちが帰ってきて、懐かしく思い出話をしてくれることです。ナニアに登園した期間が短かったり、卒園できなかったりした子供たちも同じです。みんな、ケーキを焼いたこと、木登り、フルーツの収穫、行事、ノームさんにお祈りしたことなど、いろいろなことを覚えていてくれます。

 少し前、11才になったお兄さんが帰って来てくれた時、“小さい虫にも大切な命があること”“お日様にありがとうと言ったこと”“ノームさんに見守られていること”など、まだ大切に思っていますと言ってくれたのです。本当に嬉しく思いました。

 私の夢は、ここで出会った子供たちが、大きくなった時、みんなが平等に幸せになれる世の中、笑顔で暮らせる世の中を作っていってくれることです。その夢が、今回のような、たくさんの別れのさみしさを越えさせてくれ、日々の仕事を、頑張らせてくれているのです。別れた子供たちとは、ずっとつながっていられるし、これからも、たくさんの子供たちとの出会いがあることを、嬉しく思っている今日この頃です。

SP。今回“ナニアぜったい、つぶれないでね。”と書いてくれた卒園児もいたのです。☺

 帰っていかれる方が、よく言われます。ずっと、元気でいたいですね。

4月23日(水)イースターのお祝いをします。

 この日は、大地から新芽が出、卵からひなが生まれるという命のよみがえりを祝う日です。卵を隠すのにうさぎがよく使われますが、それは菜食であることや自らを犠牲にして、仲間を助けるといううさぎの特質を表しているようです。(そういうお話がいくつかあります。) この日、人形劇をするテーブルの上に草花やうさぎ、ひよこ、卵などでイースターガーデンを作ります。イースターのお話(人形劇でします。) を聞いた後、子供たちは、ゆで卵をクレヨンで飾りつけアルミフォイルで包みます。そして、もう準備してある小さな卵(ピーナッツをアルミフォイルで包んだもの)と一緒に、お母さんうさぎが全部の卵を庭に隠します。そして、子供たちがエッグハンティングをします。子供たちは、このお祝いが大好きです。この日、自分で飾りつけた卵を持って帰りますので、お話を聞いてあげて下さい。

今週は、午後の年長児クラスを卒園児と新年長さんの合同クラスにして、なわとびを一緒にしたり、くさり編みを新年長に紹介したら、みんな大喜びで、“待っていました。”と言わんばかり一生懸命やっています。卒園児も“教えてあげるよ。”と言いながら楽しそうでした。

卒園児の中には、自分たちが考え出した折り紙の花作りをして、“お花屋さん”にしたり、みんなにプレゼントしたいと言って、人数分一生懸命作っています。又、以前作った折り紙もみんなにあげたいと言ったり、進んでお手伝いをしてくれたり、“あと、何回ナニアに来られるの?”と話していますよ。後数日になったナニアでの生活にいろいろな思いがあるようです。

小さい子供たちにとって、ありでも、ゴキブリでも、みんな命のある大切な生き物です。ナニアでは、迷子になったありさんが部屋の中に入ってきたら、”お父さん、お母さんの所に帰してあげるね。“と、そっと外に出しています。たまに、ゴキブリにも会うのですが、その時も、”お父さん、お母さんの所に帰ろうね。“と言いながら、ティッシュでそっと包みます。(子供たちが見ているのでできるのですよ。)そして、キッチンの裏の方に行って、”おうちに帰ってね。“と外に投げる格好をします。私がどうするか、付いて来ている子供たちは、”あー。よかった。おうちに帰ったね。“と安心して保育室に帰って行きます。その後、私は、そっとそれを処分するのですが・・・・・。

 ゴキブリは、不衛生というのは、大きくなったら、自然にわかってきます。でも、幼児期は、“命の大切さ”を学ぶことの方が大切です。彼らの魂を豊かにするからです。そして、“三つ子の魂、百まで。”と言われるように、この時期、大人が意識してあげたことは、彼らの心に残り、成長を助けてくれること間違いなしです。

(先日、キッチンに新しく入った先生が、このことを知らないでありをティッシュで取ったら、子供たち“ありさんをおうちに帰してあげないで殺した!!”と言ってすごく怒っていましたよ。)

ナニアを卒園したお兄さん・お姉さん達が、春休みなどを利用して時々、帰ってきてくれています。大きく成長した彼らを見ながら、ナニアを忘れずにいてくれて、とても嬉しく思います。

子供たちは、死んでしまった生き物にお墓を作ってあげたら、それが天国に行けると信じていて、小さな虫さんたちのお墓を上手に作ります。お花や石ころで飾ってくれますよ。以前、作った虫さんのお墓も覚えていて、“みんな天国で幸せだね。”ということになっています。

 

  

  

  

 

  

 





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