News / Nunn Road / 2015 / March 2015

  

 3月、4月は、出会い、そして別れの季節。

3月12日の卒園の会に向けて全力で、助け合って頑張った子どもたちも会の後は、それぞれの道を歩み始めました。

そして、先週は、20数名で、さみしい週かなと思っていたのですが、そうではないのです。小さい子どもたちが、本当に素晴らしいと思うのは、自分が置かれた境遇を受け入れて、残った仲間で生き生きと、上手に遊んでいることです。もちろんお別れしたお友達の名前は、たくさん出てくるのですが、それは“さみしい”ではなく、“日本で会えるよ”と、みんな言うのです。

一週間ナニアに通ってくれた新しいお友達(ゆうじ君)のこともすぐ受け入れてくれて、ずっと以前からのお友達のように一緒に過ごしました。彼もとても楽しかったようで、たくさんの笑顔のお友達の絵の下に“すき”と描いたり、“ナニアに来てよかった”“ゆうじのこと忘れないでね”と話してくれました。又、大きくなったお兄さん・お姉さんたちも帰ってきてくれて、懐かしい場所で“やさしいお兄さん・お姉さん役”をしてくれて本当に嬉しかったです。

CSルイースのナルニア国のように、子供たちが帰りたい場所、子供たちの家、故郷になって欲しいという思いから、ナニアと名付けたのですが、その思いの通り、たくさんの子どもたちが喜んで帰ってきてくれること、やさしい思い出話をしてくれること、本当に嬉しいです。

 私の思いは、ただ一つ、それぞれが、それぞれの個性を生かし前を向いて自信を持って進んでいってくれること、他の人と比べる必要はない。それぞれが自分の内に“素晴らしいたからもの”を持っているのだから。

  卒園児たちの“忘れないでね”“だいすき”“おせわしてくれてありがとう”“ナニアはたからもの”“たのしかったよ”という心の込もったやさしいお手紙を胸に秘めながら、4月から入園してくる子どもたちとの出会いを楽しみにしている私です。

  今年度もみんなで助け合って、いい一年にしたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

4月15日(水)イースターのお祝いをします。

 この日は、大地から新芽が出、卵からひなが生まれるという命のよみがえりを祝う日です。卵を隠すのにうさぎがよく使われますが、それは菜食であることや自らを犠牲にして、仲間を助けるといううさぎの特質を表しているようです。(そういうお話がいくつかあります。) この日、人形劇をするテーブルの上に草花やうさぎ、ひよこ、卵などでイースターガーデンを作ります。イースターのお話(人形劇でします。) を聞いた後、子供たちは、ゆで卵をクレヨンで飾りつけアルミフォイルで包みます。そして、もう準備してある小さな卵(ピーナッツをアルミフォイルで包んだもの)と一緒に、お母さんうさぎが全部の卵を庭に隠します。そして、子供たちがエッグハンティングをします。子供たちは、このお祝いが大好きです。この日、自分で飾りつけた卵を持って帰りますので、お話を聞いてあげて下さい。

4月から5月にかけて、日本でのアジアシュタイナー教育会議に参加するため、長いお休みを取らせていただきました。申し訳ありません。ナニアからは、ノラ先生、分園のケリー先生、そして、私3名が参加します。私は、今回、人形劇用の人形作り、お話作りのワークショップを担当しています。5月2日には、中央線の八王子駅で2時から4時頃まで帰国したナニアの子どもたち、何人かに会うことになっています。これは、今回帰国されたこのみちゃんのお母さん西村さんのお計らいなのです。私にとって、15年振りの日本帰国、洋服なども15年前の長袖のワンピースを引っ張り出している正に、“浦島純子”ですが、八王子での懐かしい再会が、緊張した私の心を暖かく支えてくれています。☺︎

小さい子供たちにとって、ありでも、ゴキブリでも、みんな命のある大切な生き物です。ナニアでは、迷子になったありさんが部屋の中に入ってきたら、”お父さん、お母さんの所に帰してあげるね。“と、そっと外に出しています。たまに、ゴキブリにも会うのですが、その時も、”お父さん、お母さんの所に帰ろうね。“と言いながら、ティッシュでそっと包みます。(子供たちが見ているのでできるのですよ。) そして、キッチンの裏の方に行って、”おうちに帰ってね。“と外に投げる格好をします。私がどうするか、付いて来ている子供たちは、”あー。よかった。おうちに帰ったね。“と安心して保育室に帰って行きます。その後、私は、そっとそれを処分するのですが・・・・・。

 ゴキブリは、不衛生というのは、大きくなったら、自然にわかってきます。でも、幼児期は、“命の大切さ”を学ぶことの方が大切です。彼らの魂を豊かにするからです。そして、“三つ子の魂、百まで。”と言われるように、この時期、大人が意識してあげたことは、彼らの心に残り、成長を助けてくれること間違いなしです。

ナニアを卒園したお兄さん・お姉さん達が、春休みなどを利用して時々、帰ってきてくれています。大きく成長した彼らを見ながら、ナニアを忘れずにいてくれて、とても嬉しく思います。

 又、最近は、小さい頃ナニアに通っていなくても、来てくれて、楽しんでくれる子供たちもいます。とても嬉しいです。

子供たちは、死んでしまった生き物にお墓を作ってあげたら、それが天国に行けると信じていて、小さな虫さんたちのお墓を上手に作ります。お花や石ころで飾ってくれますよ。以前、作った虫さんのお墓も覚えていて、“みんな天国で幸せだね。”ということになっています。ナニアの土と天国は、つながっていると信じているのですよ。

枝豆が大きくなってきました。もうすぐ収穫できそうです。

   

   

   

   

  

 

  

  

 









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