News / Nunn Road / 2016 / March 2016

 

3月10日の卒園の会、大変お世話様になりました。保護者の皆様に見守られて、心に残る卒園の会になりました。卒園児のお母様方からのプレゼント、とてもかわいくて素敵です。在園児のお母様方からのプレゼントも皆様大変喜ばれていました。ありがとうございます。又、第二部でのお父様方、お母様方のお言葉にも、とても感激致しました。

今年は、10名の卒園児、5名帰国、1名シンガポール、1名KLの17名と、3月4月でお別れしなければなりません。そんな中、お別れ会も連日続き、悲しいね、さみしいね、でも心と心はつながっているから前を向いて頑張ろうね。そんなことを子供達と大好きしながら確認し合い卒園の会に臨みました。

お別れ会、お誕生会続きで、卒園の会の練習が思うように進まず、午後に入れた日もありました。でも、子供達は、一人として文句を言わず、一生懸命頑張ってくれたんです。

本当に素晴らしいと思ったのは、小さい子供達。出番は、子ぐまや子うさぎになったり、お祝いの言葉やお祝いのプレゼントを渡すぐらいなのに、練習を頑張り、当日も長い時間、それぞれ立派にできました。大好きなお兄さんお姉さん達がすることをよく見ていたので、卒園児のせりふや歌など覚えてしまいました。自由遊びの時間、「卒園の会」をやっている子もいましたよ。

そして本当に頼りになったのは卒園児達です。1月、2月、3月、毎日があまりにも早く過ぎてしまい、そんな中、中国正月の会、豆まき、ひなまつり、お誕生会、お別れ会などたくさんあって圧倒されそうになったこともありました。でも彼らは何にでも笑顔で一生懸命取り組んでくれたので、小さい子達も安心して楽しく付いていくことができたんです。けんかも大切な要素なのですが、このグループはそれぞれの思いや意見の違いをけんかになる前に、自分達で処理し、超えることができ、みんな本当に仲良しです。励まし合うことがでいます。

中国正月の会での「フォンヤンファオグー」の踊りでは、それぞれが一生懸命取り組んで、踊る時もお互いを確かめ合いながらできたので、彼らオリジナルな動きも入って、本当に素晴らしかったです。私は、この踊りを見て思いました。「チームワーク良く踊ることができた年長さん達なので、卒園の会も大丈夫!!」と。本当にそうでした。

卒園の会は、1年間の集大成。年長児クラスで学んだこと、係りの仕事、行事の責任、小さい子達と交わる中、身につけたこと全てが当日発表されます。たくさんの発表を生き生きやってくれた卒園児達。あの日、本当に感動しました。この子達ならこれからいろいろな所で、頑張って素晴らしい世の中を作っていってくれる。たくさんの子供達が笑顔で過ごせる世界を作ってくれると。

私事なんですが、私は20代の時、養護学校の教員をしていました。若かったので、毎日仕事に熱心に取り組み、障害児教育の勉強会に出かけて行き、この子供達のために頑張ると燃えていたんです。ところが彼らの卒業式の日に、すべてが崩れ落ちる経験をしたんです。「卒業おめでとう」と言えないんです。その瞬間「あー、この子達にとって卒業後の方がどんなに生きることが大変か」初めてわかったんです。自分がものすごく小さな人間に見えてがっかりしました。そんな自分がとても嫌で、もっと大きくなってこの子達の将来も考えられる人間になりたい、そう思ったんです。

いなかの学校で教師をしていた自分にとって「世界」に出ていくには日本人学校の教職に応募するしかないと、文部省(あの頃の名前です)に申請しました。そしたらペナン日本人学校に派遣されたんです。1984年のことです。3年後、日本で小学校に勤めた後、アメリカの障害児の共同体で働いたり、イギリスでシュタイナー教育を学んで、1997年にナニアを始めました。

ナニアを始めてずっと悩み続けたことがあるんです。「自分は結局、日本の養護学校で出会ったような子供達の将来を考えることをしていない」と。ナニアが落ち着けば落ち着く程、自分が年を取っていけばいく程、「不可能」「答えなし」で過ごしたんです。

でも、今、答えがあるんです。自分は、ナニアで出会った子達の人生の一時期に関わり、やさしい子供達を育て、その子達が大きくなった時、前向きな世の中を作っていってもらえることに貢献するんだ。この目の前の子達に自分の思いを託し、一緒にいい世の中を作っていきたい。そうすれば、養護学校で出会ったような子供達の将来にもつながるんだと。35年前に出会った彼らは、もう40代になっているのですが、今でも一人一人の笑顔がはっきりと思い出されます。その子達の笑顔がナニアでたくさんの子供達の笑顔に会わせてくれて、世界をつなげてくれているように思います。

だから、地理的に離れていても心はずっとつながっていたい。ここで出会った大好きな保護者の皆様、卒園児、離園児達とずっとつながっていられたら、自分は、90まで働くことは、不可能ではないと本当に信じているんです。「大きくなったらバックパック背負って帰っておいでね」と卒園児達に言ったら、「純子先生、おばあちゃんになっている。その頃本当に生きているの?」と現実的な答えが返ってきたのですが、「大丈夫、まだ元気でナニアにいるから」と答えたら、みんな安心したように笑ってくれました。昔、90歳になっても生き生きと社会に貢献している人達の新聞記事を読んで以来、自分もそうなりたいと決めているんです。だから、本当に帰ってきてください。

PS 今回は、17人との(この1年間では24人です)別れという胸の引き裂かれるような痛みの中で、どうしても書きたかったんです。読んでくださってありがとうございました。

ノームさん 守ってください 愛し子を

ナニアにて 出会いし子たち たからもの

離れても 心と心 すぐ側に

たくさんの やさしい思い ありがとう

いつかまた 再会の日を 夢に見て

大好きの はだのぬくもり 忘れない

愛し子へ 贈る言葉は 大丈夫

皆さんの 笑顔を胸に いつまでも

  

  

  

  

  

 

3月、4月は、出会い、そして別れの季節。

3月10日の卒園の会に向けて全力で、助け合って頑張った子供達も会の後は、それぞれの道を歩み始めました。

春休み明けは、20数名で過ごし、たくさんの子供達とお別れをしたことを強く感じた日々でした。

でも小さい子供達は、本当に素晴らしいです。自分が置かれた境遇を受け入れて、残った仲間で生き生きと、上手に遊んでいることです。お別れしたお友達の名前もよく出てきて、さみしいと思うのですが、一生懸命前を向いて頑張っています。私もここで一緒に過ごした優しい思い出を大切にし、つながっていることを信じて、前を進んでいきます。

春休みを利用し手、中学生、高校生になったお兄さん、お姉さん達も帰ってきてくれました。ペナン日本人学校の小学生も、小さい子達と一緒に過ごしてくれたり、昨年一週間だけ一緒に過ごしたお友達も、また今年、ナニアを大切に思って帰ってきてくれたんです。

CSルイースのナルニア国のように、子供たちが帰りたい場所、子供たちの家、故郷になって欲しいという思いから、ナニアと名付けたのですが、その思いの通り、たくさんの子ども達が喜んで帰ってきてくれること、やさしい思い出話をしてくれること、本当に嬉しいです。

私の思いは、ただ一つ、それぞれが、それぞれの個性を生かし前を向いて自信を持って進んでいってくれること。他の人と比べる必要はない。それぞれが自分の内に「素晴らしいたからもの」を持っているのだから。

離園児たちの「忘れないでね」「だいすき」「おせわしてくれてありがとう」「ナニアはたからもの」「たのしかったよ」という心の込もったやさしい言葉を胸に秘めながら、4月から入園してくる子どもたちとの出会いを楽しみにしている私です。

今年度もみんなで助け合って、いい一年にしたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

クラフトクラスは、月1-2回、金曜日、年長児から小学3年生ぐらいを対象に行なっています。いろいろなクラフト作りに挑戦できるので、とても楽しい時間になっています。お支払い方法などをお知らせいたします。

·  ナニアニュースで次の月のクラフトの回数をお伝えいたします。新しい月の最初にその月のクラスの回数分お支払いお願いします。一回RM40です。

·  お支払い時に、欠席しなければいけない日がわかっている場合は、その日を除いてお支払い下さい。その時、欠席される日を明記しておいてください。

·  お支払い後、欠席された場合の返金はありません。

·  クラフトの日に、そのまま園に残る場合は、ディケア代一回RM12を月末に、まとめてお支払い下さい。クラフトクラスは4:15~6:00です。

·  帰宅時の車代一人RM5は、その日に直接担当の先生にお支払い下さい。

 4月20日(水)イースターのお祝いをします。ナニアでは、New Life Festivalと呼びます。

この日は、大地から新芽が出、卵からひなが生まれるという命のよみがえりを祝う日です。卵を隠すのにうさぎがよく使われますが、それは菜食であることや自らを犠牲にして、仲間を助けるといううさぎの特質を表しているようです。(そういうお話がいくつかあります。)

この日、人形劇をするテーブルの上に草花やうさぎ、ひよこ、卵などでイースターガーデンを作ります。イースターのお話(人形劇でします)を聞いた後、子供たちは、ゆで卵をクレヨンで飾りつけアルミフォイルで包みます。そして、もう準備してある小さな卵(ピーナッツをアルミフォイルで包んだもの)と一緒に、お母さんうさぎが全部の卵を庭に隠します。そして、子供たちがエッグハンティングをします。子供たちは、このお祝いが大好きです。この日、自分で飾りつけた卵を持って帰りますので、お話を聞いてあげて下さい。

  

  

  

庭に作られた巣の中にとてもきれいな卵2コ見つけました。子供達も見える低いところだったので、この後、リスか鳥さんに持っていかれたようです。自然界のいろいろなことを体験することができます。

有機野菜が注文できます。木曜日までに注文していただいて、次の週月曜日にVanや車でお届けしています。ご希望の方は、注文用紙を差し上げますのでご連絡下さい。

小さい子供たちにとって、ありでも、ゴキブリでも、みんな命のある大切な生き物です。ナニアでは、迷子になったありさんが部屋の中に入ってきたら、「お父さん、お母さんの所に帰してあげるね」と、そっと外に出しています。たまに、ゴキブリにも会うのですが、その時も、「お父さん、お母さんの所に帰ろうね」と言いながら、ティッシュでそっと包みます。(子供たちが見ているのでできるんですよ。)そして、キッチンの裏の方に行って、「おうちに帰ってね」と外に投げる格好をします。私がどうするか、付いて来ている子供たちは、「あーよかった、おうちに帰ったね」と安心して保育室に帰って行きます。その後、私は、そっとそれを処分するのですが・・・・・。

ゴキブリは、不衛生というのは、大きくなったら、自然にわかってきます。でも、幼児期は、「命の大切さ」を学ぶことの方が大切です。彼らの魂を豊かにするからです。そして、「三つ子の魂、百まで」と言われるように、この時期、大人が意識してあげたことは、彼らの心に残り、成長を助けてくれること間違いなしです。

ナニアを卒園したお兄さん・お姉さん達が、春休みなどを利用して時々、帰ってきてくれています。大きく成長した彼らを見ながら、ナニアを忘れずにいてくれて、とても嬉しく思います。

又、最近は、小さい頃ナニアに通っていなくても来てくれて、楽しんでくれる子供たちもいます。とても嬉しいです。

子供たちは、死んでしまった生き物にお墓を作ってあげたら、それが天国に行けると信じていて、小さな虫さんたちのお墓を上手に作ります。お花や石ころで飾ってくれますよ。以前、作った虫さんのお墓も覚えていて、「みんな天国で幸せだね」ということになっています。ナニアの土と天国は、つながっていると信じているのですよ。   



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