News / Nunn Road / 2017 / March 2017

 

3月9日の卒園の会、大変お世話様になりました。保護者の皆様に見守られて、心に残る卒園の会になりました。卒園児のお母様方からのプレゼント、とてもかわいくて素敵です。在園児のお母様方からのプレゼントも皆様大変喜ばれていました。ありがとうございます。又、第二部でのお父様方、お母様方のお言葉にも、とても感激致しました。

 今年は、チャイニーズニューイヤーが終わり、卒園の会の準備を始めた頃、サリー先生が大けがをして入院、自宅療養と大変だったのですが、この時、年長さん達が「さあやちゃんも一生懸命お祈りしたらチャイニーズニューイヤーの会に帰って来られたので、サリー先生も卒園の会に帰って来られる」と言ってくれて、朝も昼も帰る時も帰ってからもずっと祈り続けました。そしたら、サリー先生が卒園の会に帰ってきてくれたんです。(彼女はまだ病休中で4月にならないと復帰できないのですが、彼女から「この子達が卒園するのを見たい、いつものようにエプロンをつけて、自分がいつも座る所に座っていたい」と言いながら。)

 そして、素晴らしいと思ったのは、小さい子達。出番は、子ぐまや子うさぎになったり、お祝いの言葉やお祝いのプレゼントを渡すぐらいなのに、練習を頑張り、当日も長い時間、それぞれ立派にできました。大好きなお兄さんお姉さん達がすることをよく見ていたので、卒園児のせりふや歌など覚えてしまいました。自由遊びの時間、「卒園の会」をやっている子もいましたよ。

 それから、本当に頼りになったのは卒園児達です。1月、2月、3月、毎日があまりにも早く過ぎてしまい、そんな中、中国正月の会、豆まき、ひなまつり、お誕生会、お別れ会などたくさんあって圧倒されそうになったこともありました。でも彼らは何にでも笑顔で一生懸命取り組んでくれたので、小さい子達も安心して楽しく付いていくことができたんです。もちろん、ぶつかったり、泣いたりすることも、あったのですが、それを乗り越える度に、みんな大きく成長していきました。祈り、信じ、助け合えば、どんなに大変なことでも乗り越えることができるということを教えてくれたのも彼らです。

 中国正月の会での「フォンヤンファオグー」の踊りでは、それぞれが一生懸命取り組んで、踊る時もお互いを確かめ合いながらできたので、彼らオリジナルな動きも入って、本当に素晴らしかったです。私は、この踊りを見て思いました。「チームワーク良く踊ることができた年長さん達なので、卒園の会も大丈夫!!」と。本当にそうでした。

 卒園の会は、1年間の集大成。年長児クラスで学んだこと、係りの仕事、行事の責任、小さい子達と交わる中、身につけたこと全てが当日発表されます。たくさんの発表を生き生きやってくれた卒園児達。あの日、本当に感動しました。それぞれの持つ素晴らしさを生かして、これからものびのびと成長していって欲しいと思います。

 

さみしいお別れ

 卒園の会が終わり、「次は私の番」と年長さんになることを楽しみにしていたかの子ちゃんの帰国が急に決まりました。あまりにも突然で、あまりにも短期間でのお引越し…。

 彼女は、「ナニアで年長さんになりたい」「花びんしき(織物のこと)やフォンヤンファオグーのダンスをやりたかったのに」と、涙ぐんでいます。そんなかの子ちゃんを見ながら、お友達も我々保育者も心が引き裂かれるようです。お別れする最後の日まで(3月31日)やさしい思い出作りをし、それがお互いをずっとつながらせ、支え合うことができると信じています。

 お別れ会は、3月28日(火)です。離園される方もある中、大変でしょうけど、助け合って、頑張りましょう。どうぞよろしくお願い致します。

 はたちにて 帰って来るよと 愛し子が

離れても 心と心 つながりし

ノームさん 守ってください 愛し子を

ナニアにて 出会いし子たち たからもの

たくさんの やさしい思い ありがとう

いつかまた 再会の日を 夢に見て

大好きの はだのぬくもり 忘れない

愛し子へ 贈る言葉は だいじょうぶ

皆さんの 笑顔を胸に いつまでも

   

   

  

 

  

  

 

 

  

3月17日は、ナニアを離園する子供達5人にさようならした日。一日の最後のお話の時間に、その子達のお別れ会をした時のことです。日本に帰国する子供達が急に、「ナニアを離れたくない」「日本に帰りたくない」と言い出したんです。それを聞いて、自分の涙が止まらなくなり、たくさんの子供達が泣き始めたんです。

 ちょうど並んで、それぞれの子にお別れの言葉を言い、「大好き」していたのですが、彼らは、それもきちんとし、又、私のために、必死でティッシュを持ってきてくれたり、私のペットボトルを持ってきてくれたり、一枚のティッシュでは足りないと思った子は、ティッシュ箱も持ってきてくれたんです。そして、彼らは、「純子先生大丈夫だよ」と大好きしてくれて、背中をなぜてくれたり、「心と心はつながっているよ」「20歳になったら、みんな帰って来るよ」と、一生懸命励ましてくれるんです。他の泣いている子達にも、たくさん言葉かけをして励ましていました。

 この小さな子供達がここまでできるとはと感動しながら、あの15分間が、永遠の時間、「たからもの」になりました。小さな手を一生懸命動かし、自分にできることを必死でやった一人一人の子供達の顔を思い浮かべながら、「みんな大丈夫」「みんなつながっている」「みんな一生懸命頑張ってくれる」と祈り続けています。

 休み明けには、ナニアを卒園したお兄さん、お姉さん達も帰ってきてくれて、いろいろな思い出話をしたり、小さな子達にやさしく接してくれました。子供達にも手作りの心のこもったプレゼントを作って持ってきてくれました。

CSルイースのナルニア園のように子供達が帰りたい場所、子供達の家、故郷になって欲しいという思いからナニアと名付けたのですが、その思いの通り、たくさんの子供達が喜んで帰ってきてくれること、やさしい思い出話をしてくれること、本当に嬉しいです。

 私の思いは、ただ一つ。それぞれがそれぞれの個性を生かし、前を向いて自信を持って進んでいってくれること。他の人と比べる必要はない。それぞれが自分の内に素晴らしい「たからもの」を持っているのだから。

 そして、かの子ちゃんのお別れ会もとても感動しました。皆様方が短期間でプレゼントのアルバムを作って下さって、本当にありがとうございました。やさしい思い出一杯の素晴らしいプレゼントです。

 離園児達の「わすれないでね」「だいすき」「おせわしてくれてありがとう」「たのしかったよ」「心と心はつながっているよ」「20さいになったら帰ってくるよ」という心のこもったやさしい言葉を胸に秘めながら、4月から入園してくる子供達との出会いを楽しみにしている私です。

 今年度もみんなで助け合って、いい一年にしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

4月19日(水)イースターのお祝いをします。ナニアでは、New Life Festivalと呼びます。

 この日は、大地から新芽が出、卵からひなが生まれるという命のよみがえりを祝う日です。卵を隠すのにうさぎがよく使われますが、それは菜食であることや自らを犠牲にして、仲間を助けるといううさぎの特質を表しているようです。(そういうお話がいくつかあります。)

 この日、人形劇をするテーブルの上に草花やうさぎ、ひよこ、卵などでイースターガーデンを作ります。イースターのお話(人形劇でします) を聞いた後、子供たちは、ゆで卵をクレヨンで飾りつけアルミフォイルで包みます。そして、もう準備してある小さな卵(ピーナッツをアルミフォイルで包んだもの)と一緒に、お母さんうさぎが全部の卵を庭に隠します。そして、子供たちがエッグハンティングをします。子供たちは、このお祝いが大好きです。この日、自分で飾りつけた卵を持って帰りますので、お話を聞いてあげて下さい。

 

  

  

 

 

小さい子供たちにとって、ありでも、ゴキブリでも、みんな命のある大切な生き物です。ナニアでは、迷子になったありさんが部屋の中に入ってきたら、「お父さん、お母さんの所に帰してあげるね」と、そっと外に出しています。たまに、ゴキブリにも会うのですが、その時も、「お父さん、お母さんの所に帰ろうね」と言いながら、ティッシュでそっと包みます。(子供たちが見ているのでできるんですよ。)そして、キッチンの裏の方に行って、「おうちに帰ってね」と外に投げる格好をします。私がどうするか、付いて来ている子供たちは、「あーよかった、おうちに帰ったね」と安心して保育室に帰って行きます。その後、私は、そっとそれを処分するのですが・・・・・。

 ゴキブリは、不衛生というのは、大きくなったら、自然にわかってきます。でも、幼児期は、「命の大切さ」を学ぶことの方が大切です。彼らの魂を豊かにするからです。そして、「三つ子の魂、百まで」と言われるように、この時期、大人が意識してあげたことは、彼らの心に残り、成長を助けてくれること間違いなしです。

ナニアを卒園したお兄さん・お姉さん達が、春休みなどを利用して時々、帰ってきてくれています。大きく成長した彼らを見ながら、ナニアを忘れずにいてくれて、とても嬉しく思います。

 又、最近は、小さい頃ナニアに通っていなくても来てくれて、楽しんでくれる子供たちもいます。とても嬉しいです。

子供たちは、死んでしまった生き物にお墓を作ってあげたら、それが天国に行けると信じていて、小さな虫さんたちのお墓を上手に作ります。お花や石ころで飾ってくれますよ。以前、作った虫さんのお墓も覚えていて、「みんな天国で幸せだね」ということになっています。ナニアの土と天国は、つながっていると信じているのですよ。   


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