News / Nunn Road / 2020 / March 2020

３月12日の卒園の会、大変お世話様になりました。狭いスペースで窮屈な中、保護者の皆様が見守って下さって心に残る卒園の会になりました。

　私は、毎年卒園の会の準備をする中、心配になることがあるんです。1月、2月、3月は、長いお休みがあったり、2月が短くて卒園の会まで実際、約2か月間です。

その間に、お誕生会やお別れ会が入り、豆まきやひなまつりもしながら、チャイニーズニューイヤーの会と卒園の会の大きな行事が二つ入ります。そんな中、果たして、それぞれの子の持つ素晴らしさを発揮できる卒園の会にすることができるのだろうかということです。特に、今年はコロナウィルスのこともありました。

でも、その心配を忘れさせてくれたのが子供達です。あるお母様が言われていました。“縦割りグループというのは、本当にいいですね。”と。そうなんです。縦割りグループだから、助け合い、励まし合ってできることになることがたくさんあります。卒園の会の日、小さい子達が１時間以上の長い時間、頑張って、いすに座って会に参加してくれました。それは、やさしくお世話してもらった大好きな、お兄さん、お姉さん達への敬い、感謝の気持ちからくるものなのです。子熊や子うさぎになって、一緒に劇をしたり、“御卒園おめでとうございます。”と言いながらプレゼントを渡して大好きするのも上手でした。そして、卒園児達も、自分達は、一番大きなお兄さん、お姉さんなんだということから、いろいろなことに責任持って取り組み、小さい子達へのやさしさ、思いがその日発揮されました。

　今年は、３年間ナニアに通ってくれた子が４人いる中、全体で2年以上が７人という、みんな兄弟姉妹のように育ったグループです。いろいろな出会い、別れを経験しながら、やさしい心を持てるようになり、年長さんになって新しく入った４人の子達も、たくさんお友達を作り、全員立派に自分の持ち味を生かして発表し、卒園することができました。

皆様は御存知ないのですが、そうま君は、練習の時、一度も熊の子や“Iam a star.”をしたことがなかったんです。でも、当日は、全部一緒にできたので、感動しました。それと同時に、もう一つ大きく感動したことは、卒園児達が、自然にそうま君を受け入れ、並ぶ順番なども練習していなかったのに、上手にスペースを分けてくれたことです。この一年間、年長として、そうま君と一緒に過ごしてきた彼らは、言葉以上の素晴らしいつながりができ、心と心を通わすことができました。彼らの思いやり、やさしさがそうま君の心を大きく開かせ小さい子達のいい見本になったんです。自分達は、よくけんかをするのに、そうま君に対しては、すべてが喜びと尊敬で、ずっと励まし続けてくれました。素晴らしいグループです。学校に行っても、その関係は、ずっと続いていってくれると信じています。

そして、年中さん達は、卒園の会の練習が始まった頃から、お兄さん、お姉さん達とのお別れということがわかり“次は自分の番”と楽しみにしていました。年少さん達と一緒に、自由遊びの時、卒園児達の真似をして、楽しそうに劇や歌遊びをたくさんしていましたよ。それを見ながら、“みんなで一緒に作った卒園の会”と思えて幸せな気持ちになりました。

卒園児のお母様方が、かわいいねこちゃんや海と、様々なお魚さんや生き物達、素敵なラタンのバスケットやお片付け袋を作って下さいました。そして、一人一人にかわいいノームさん人形の飾りをプレゼントして下さいました。みんな幸せを運んでくれるプレゼントです。ありがとうございます。その上、”We love Nania.” ”We are always in each other’s hearts.”のメッセージと共に、11人の卒園児達のキラキラ輝く笑顔、年間を通してのいろいろな作品、思い出のチャイニーズニューイヤーの会、そして、我々スタッフノームさんまで登場させて下さったんです。この笑顔と心のつながりがあれば、コロナウィルスもいなくなってくれることでしょう。この11人の笑顔と、お母様方のお心に深く感謝いたします。

そして、第二部では、お父様、お母様方がやさしい輪を作られて、たくさんの思い出話をして下さいました。この輪は、決して偶然できたものではないと思いました。たくさんの暖かいメッセージをいただきながら、ずっと心と心がつながり、卒園した11人の子供達がそれぞれの個性を生かして、自分の道を歩み、素晴らしい世の中を作っていってくれるための土台になるやさしい輪です。私もその輪の中に入れて幸せに思います。

　在園児のお母様方が、一生懸命作って下さった手作りの素晴らしいアルバムは、大切なたからものとして、ずっとみんなを守り、つながらせてくれます。

本当にありがとうございました。

　スタッフ一同、素晴らしい11人の子供達の成長を喜び合いながら、これからもずっと御成長をお見守り致します。そして、これから一つずつ大きくなる在園児達と、また頑張って行きます。

　本当に、幸せに満ちた卒園の会にして下さった皆様方に心より感謝致します。

先日、子供達がいない時にナニアを卒園した