News / Nunn Road / 2014 / May 2014
先日の運動会、大変お世話様になりました。
子供たちは、歌や詩、踊り、年長さんの組体操、またゲームの練習などをしながら、“あと○回寝たら運動会”と指折り数えて、楽しみに待っていました。並び方やゴム跳びのやり方、回り方など繰り返して練習しておいたので、上手にできましたね。ただ見知らぬ場所、大きい体育館、大勢の人などに圧倒されて、初めの発表の時など、参加しにくかった子供たちもいました。無理もないことです。でも、ゲームなどお父さんと一緒に頑張ってできて嬉しく思いました。
ペナン日本人学校の先生方、朝早くから、会の一番最後まで、駐車場、体育館の管理、エアコン、マイクなど大変お世話様になりました。快く、てきぱきと動いて下さった若いお父さん先生方、(私自身、30年前の日本人学校時代を思い出しました☺)校長先生も来て下さって、励まして下さり、とても嬉しく思いました。
それから、ゲームの進行は、実行委員のお母様方、一生懸命、笑顔でマイクを握って下さって、ゲームが盛り上がり、本当にありがとうございました。小学生のお兄さん・お姉さんたちも、全部のゲームに参加して、とても楽しそうでしたね。
そして、何と言っても一番会を盛り上げて下さったのは、汗びっしょりになって子供たちのためにゲームに参加して下さったお父様方です。子供たちの手遊び“マジックボックス”から出てきた動物さん達、カエル・ゴジラ・馬さんになったり、風船ゲーム・ボールゲーム・ハイジャンプ・じゃんけん電車など、休む間もなく、大活躍され、本当にありがとうございました。(何人かのお母様方も、お父様方の代わりに頑張られていましたね!!)
思いっきり楽しんで下さった皆様方のお陰で、とても思い出に残る楽しい運動会になりました。片付けも、皆さんで協力してやって下さって、感謝しています。
(P.S 子供たちは、“フェスティバル”が大好きです。“次は何かな?”と、もう次の“フェスティバル”を楽しみにしていますよ。)
年長児クラス(午後1時~1時45分ぐらいまで)をご紹介します。
これは、小学校に上がるための準備として、ひらがな・英語・数の導入をするクラスです。みんなで挨拶をし、ビーンバッグを回しながら、しりとりゲームをしたり、ひらがなの詩を体でリズムを取りながら言います。英語の時は、簡単な英語での会話、数の時は、数の話などをします。そして、みんなで輪になり、ABCの歌や“あいうえお”を手拍子でリズムを取りながら、歌ったり、唱えたりします。その後、机に着いて線描きや習った字の練習をします。
自分で書くものが、きれいだなぁと思えるようブロッククレヨン(四角のクレヨン)で色塗りをしたり、色鉛筆で作業を進めます。そして、自分で一生懸命書いたものは、大切にして欲しいので、毎月末に自分たちで表紙・裏表紙作り、ひも作りをし、本にして持って帰ります。(4月は中旬からクラスが始まったので、4月・5月分を一緒に作ります。)穴あけ作業も全部、年長さんがします。
年長さんだからできる“お勉強”は、みんなとても楽しいようです。例年、小さい子たちの中に、自分も大きくなったらしたいなぁと、うらやましそうに見たり、横で真似する子がいます。この年長児クラスで学んだことは、3月の卒園の会でも発表します。
あやとり
年長児クラスの前は、あやとりをして、みんなが揃うのを待ちます。最初は、私が一つずつ教えていたのですが、最近は、お互いに教え合ったり、自分でオリジナルな形を作って、みんなに教える子もでてきました。
〈“ほうき”のリズム歌です〉
“Nimble fingers, nimble fingers, what shall we make
Yellow gnome was looking around under the table found a thread turn it around, turn it around
Brown gnome found another thread
1.2.3. They made a broom”
“黄色のノームさん 歩いていた
テーブルの下から 糸見つけたよ
まわしてね まわしてね
茶色のノームさんも 糸見つけたよ
1・2・3
二人でほうきを作りました”
花びんしき
卒業製作の織物です。一本ずつ糸を織っていくのでかなり集中力がいりますが、みんなよく頑張っています。もう一枚仕上げた子供たちもいるのですが、これは、競争ではないので、それぞれの子のペースで楽しみながら、させています。仕上げたものは、一枚は卒園の会のためにとっておき、二枚以上できた場合は、ポシェット・ウエストポーチなどにして持ち帰ります。
色糸やあやとりの糸は、私の母が用意してくれています。小さい子にとって“おばあちゃん”という存在は、とても大切なので、“おばあちゃん。ありがとう”などと、時々母に登場してもらっています。
5才半のクライシス(危機)
個人差はありますが、年長さんになってすごく頑張っていたけど、ある時急に、“遊べない”“たいくつ”“理由もなく怒ったり泣いたりする”“赤ん坊のようになる”“いつもより難しい行動をする”という例が、過去の経験からたくさんあります。
でも、心配しないで下さい。これは、教育学では、“5才半のクライシス”と言われるもの、今までは、小さくて、回りのものも人も、全部自分と一緒と思っていた子供たちが、成長して、いろいろ考えることができるようになったため、“自分は、お友だちやお父さん・お母さんとは、別の人間なのだ”というのがわかるようになり、その時、内的に“一人”“怖い”というのを経験して内にこもってしまったり、感情が押えられなくなったりするのです。健康的な成長発達の一つの段階です。
だからと言って、何をやってもいいのではなく、こちらは、前向きな姿勢で励ましたり、きちんと教えることが大切です。そうやって、励ましながら、見守り、私たち保育者の手伝いをさせたりして、その子のペースを作ってあげると落ち着いてきます。逆に“どうしたのだろう”と心配して、何でもわがままを聞いたり、“今までできていたのにどうしてできないの!”と怒ったりするとマイナス効果になります。
こちらが、“そうか。いろいろなことがわかるようになってきたのだ”ということを理解して、見守り励ましてあげると大丈夫です。大人の仕事の手伝いなど、とても大切な活動ですから、是非やらせてあげて下さい。彼らは、びっくりするぐらい、本当にいろいろなことができますよ。
公の場でのマナーを教える
Vanを待つ時など、公の場で子供たちが大騒ぎしたら、危険なだけでなく、他の人への迷惑にもなります。こういうマナーは、きちんと教えてあげることが大切です。それが、公共のもの、他の人への思いやりにつながるからです。 Vanに乗り降りする時は、年少・年中・年長の順にすること、車が発着する場所では、走り回らないことなど教えていますので、よろしくお願いします。このように決めると、年長さん達は、だんだん待つことができるようになってきます。小さい子供たちのために待てるということは、たとえ、自分の座りたかった席に座れなくても、彼らの成長のプラスになること間違いなしです。待てる年長さん達に、“お兄さん・お姉さん達、やさしいね。ありがとう。”と声かけなどすると、もっと、意欲的にできるようになりますよ。
ピーナッツの苗がだんだん大きくなってきました。先日は、黄色い花を見つけて大喜びしていましたよ。収穫が楽しみです。
ナニアでは、自分で着替えたり、食事の片付けをしたり、遊んだ後のお片付けをするのは、もちろんのこと、いす運び、粘土の日のおもちゃ洗い、掃除の日の雑布干し、お皿ふき、“おひさま。ありがとう”と言って、干してあるくつを中に入れることなど、いろいろなことを子供たちがしています。もちろん個人差はありますが、毎日、毎週の日課にしているので、励ましたら、どの子もだんだんできるようになってきます。ご家庭でも、彼らができることは、できるだけ自分でするように励ましてあげて下さい。