News / Nunn Road / 2015 / May 2015
先日の運動会、大変お世話様になりました。
子供たちは、歌や詩、踊り、年長さんの組体操、また、ゲームの練習などをしながら、「あと○回寝たら運動会」と指折り数えて楽しみに待っていました。並び方やゴム跳びのやり方、回り方など繰り返して練習しておいたので、上手にできましたね。ただ見知らぬ場所、大きい体育館、大勢の人などに圧倒されて、初めの発表の時など、参加しにくかった子供達もいました。無理もないことです。でも、ゲームなどお父さんと一緒に頑張ってできて嬉しく思いました。
ペナン日本人学校の先生方、朝早くから会の一番最後まで、駐車場、体育館の管理、エアコン、マイクなど大変お世話様になりました。
子供達の中には、運動会の前や当日、体調が万全でない子もいたのですが、参加した子は、みんな最後まで頑張ってできました。一人、お熱でお休みの子がいました。次のフェスティバルは一緒にできることを楽しみにしています。
それから、ゲームの進行は、実行委員のお母様方、一生懸命、笑顔でマイクを握って下さって、ゲームが盛り上がり、本当にありがとうございました。小学生のお兄さん、お姉さんたちも、全部のゲームに参加してとても楽しそうでしたね。
そして、何と言っても一番会を盛り上げて下さったのは、汗びっしょりになって子供達のためにゲームに参加して下さったお父様方です。子供達の手遊び「マジックボックス」から出てきた動物さん達、カエル、ゴジラ、馬さんになったり、風船ゲーム、ボールゲーム、ハイジャンプ、じゃんけん電車など、休む間もなく大活躍され、本当にありがとうございました。(何人かのお母様方も、お父様方の代わりに頑張られていましたね!!)
思いっきり楽しんで下さった皆様方のお陰で、とても思い出に残る楽しい運動会になりました。片付けも、皆さんで協力してやって下さって、感謝しています。
(私自身、体調が良くなくて、どうしてこんな大切な日にと自分の体をうらんだり、できるのだろうかと不安になったりしたのですが、でも、そうじゃない、人間は病気になることもある、できる人に頼ってその場にいたらいいと思って。そうしたら、皆様方のお蔭でやり終えることができ、帰って熱を測ったら少し下がっていました。ご心配をおかけしました。そして、本当にありがとうございました。)
年長児クラス(午後1時~1時45分ぐらいまで)をご紹介します。
これは、小学校に上がるための準備として、ひらがな、英語、数の導入をするクラスです。みんなで挨拶をし、ビーンバッグを回しながら、しりとりゲームをしたり、ひらがなの詩を体でリズムを取りながら言います。英語の時は、簡単な英語での会話、数の時は、数の話などをします。そして、みんなで輪になり、ABCの歌や「あいうえお」を手拍子でリズムを取りながら、歌ったり、唱えたりします。その後、机に着いて線描きや習った字の練習をします。
自分で書くものが、きれいだなぁと思えるようブロッククレヨン(四角のクレヨン)で色塗りをしたり、色鉛筆で作業を進めます。そして、自分で一生懸命書いたものは、大切にして欲しいので、毎月末に自分たちで表紙・裏表紙作り、ひも作りをし、本にして持って帰ります。(4月は中旬からクラスが始まったので、4月、5月分を一緒に作ります。)穴あけ作業も全部、年長さんがします。
年長さんだからできる「お勉強」は、みんなとても楽しいようです。例年、小さい子たちの中に、自分も大きくなったらしたいなぁと、うらやましそうに見たり、横で真似する子がいます。この年長児クラスで学んだことは、3月の卒園の会でも発表します。
あやとり
年長児クラスの前は、あやとりをして、みんなが揃うのを待ちます。最初は、私が一つずつ教えていたのですが、最近は、お互いに教え合ったり、自分でオリジナルな形を作って、みんなに教える子もでてきました。
〈“ほうき”のリズム歌です〉
“Nimblefingers, nimble fingers, what shall we make
Yellow gnome was looking around under the table found a thread
turn it around, turn it around
Brown gnome found another thread
1.2.3. They made a broom”
“黄色のノームさん歩いていた
テーブルの下から糸見つけたよ
まわしてねまわしてね
茶色のノームさんも糸見つけたよ
1・2・3
二人でほうきを作りました”
花びんしき
卒業製作の織物です。一本ずつ糸を織っていくのでかなり集中力がいりますが、みんなよく頑張っています。もう一枚仕上げた子供たちもいるのですが、これは、競争ではないので、それぞれの子のペースで楽しみながらさせています。仕上げたものは、一枚は卒園の会のためにとっておき、二枚以上できた場合は、ポシェット、ウエストポーチなどにして持ち帰ります。
色糸やあやとりの糸は、私の母が用意してくれています。小さい子にとって「おばあちゃん」という存在は、とても大切なので、「おばあちゃん、ありがとう」などと、時々母に登場してもらっています。
5才半のクライシス(危機)
個人差はありますが、年長さんになってすごく頑張っていたけど、ある時急に、「遊べない」「たいくつ」「理由もなく怒ったり泣いたりする」「赤ん坊のようになる」「いつもより難しい行動をする」という例が、過去の経験からたくさんあります。
でも、心配しないで下さい。これは、教育学では「5才半のクライシス」と言われるもの。今までは、小さくて、周りのものも人も、全部自分と一緒と思っていた子供たちが、成長して、いろいろ考えることができるようになったため「自分は、お友だちやお父さん、お母さんとは、別の人間なのだ」というのがわかるようになり、その時、内的に「一人」「怖い」というのを経験して内にこもってしまったり、感情が押えられなくなったりするのです。健康的な成長発達の一つの段階です。
だからと言って、何をやってもいいのではなく、こちらは、前向きな姿勢で励ましたり、きちんと教えることが大切です。そうやって、励ましながら、見守り、私たち保育者の手伝いをさせたりして、その子のペースを作ってあげると落ち着いてきます。逆に「どうしたのだろう」と心配して、何でもわがままを聞いたり、「今までできていたのにどうしてできないの!」と怒ったりするとマイナス効果になります。
こちらが、「そうか、いろいろなことがわかるようになってきたのだ」ということを理解して、見守り励ましてあげると大丈夫です。大人の仕事の手伝いなど、とても大切な活動ですから、是非やらせてあげて下さい。彼らは、びっくりするぐらい、本当にいろいろなことができますよ。公の場でのマナーを教える
Vanを待つ時など、公の場で子供たちが大騒ぎしたら、危険なだけでなく、他の人への迷惑にもなります。こういうマナーは、きちんと教えてあげることが大切です。それが、公共のもの、他の人への思いやりにつながるからです。
Vanに乗り降りする時は、年少→年中→年長の順にすること、車が発着する場所では走り回らないことなど教えていますので、よろしくお願いします。このように決めると、年長さん達は、だんだん待つことができるようになってきます。小さい子供たちのために待てるということは、たとえ、自分の座りたかった席に座れなくても、彼らの成長のプラスになること間違いなしです。待てる年長さん達に「お兄さん、お姉さん達、やさしいね、ありがとう」と声かけなどすると、もっと意欲的にできるようになりますよ。
ナニアでは、自分で着替えたり、食事の片づけをしたり、遊んだあとのお片付けをするのはもちろんのこと、いす運び、粘土の日のおもちゃ洗い、掃除の日の雑巾干し、お皿ふき、「おひさまありがとう」と言って、干してあるくつを中に入れることなど、いろいろなことを子供達がしています。もちろん個人差はありますが、毎日、毎週の日課にしているので励ましたらどの子もだんだんできるようになってきます。ご家庭でも、彼らができることはできるだけ自分でするように励ましてあげてください。
横浜にあるシュタイナー学校のパンフレットをもらってきました。たくさんありませんので、各コンドミニアムに少しずつお分けします。私の友人が始めた学校です。ご紹介します。
5月2日、八王子でナニア会をし、久し振りに子供達やお母さま方に会い、大きく成長した姿に感激しました。再会した後、彼らはすぐに元の様に仲良くなって、兄弟姉妹のように一緒に過ごしていましたよ。ナニアの歌を歌ったり、ペナンから来たノームさんをもらって大喜びしたり、時が流れたのを忘れてしまうぐらい幸せな時間でした。
今回の会議はスケジュールが詰まっていて、とても忙しかったのですが、懐かしい再会にエネルギーをたくさんもらいました。
ずっとつながっていられること。まさに「たからもの」です。みなさんがよろしく言われていました。
大きいカメさん達とはさようならして、大きな池に帰してあげました。そして、小さいカメさん三びきが日本人クラスの仲間入りをしました。「小さいからエサをちぎって小さくしてあげよう」と、みんな大切にしてくれています。
「元気で大きくなってね」
悲しいことに、今日、一匹のカメさんがお星様になっていることがわかりました。みんなでお祈りして、お墓を作ってあげました。