News / Nunn Road / 2017 / May 2017

先日の運動会、大変お世話様になりました。

 子供たちは、歌や詩、踊り、年長さんの組体操、また、ゲームの練習などをしながら、「あと〇回寝たら運動会」と指折り数えて楽しみに待っていました。並び方やゴム跳びのやり方、回り方など繰り返して練習しておいたので、上手にできましたね。

 ただ、見知らぬ場所、大きい体育館、大勢の人などに圧倒されて参加しにくくなる子がいるのも無理もない事です。ナニアのお部屋で一緒に一生懸命練習して、当日はそれぞれの参加の仕方で過ごして、又、次のフェスティバルを助け合って頑張っていきましょう。

 今回、私たちの不手際で、最後のまとめである「Good bye song」や「お礼の言葉」がなくなってしまって申し訳ありません。

 ここでお礼申し上げます。

* 実行委員のお母さま方、ゲームの進行、まとめ役をして下さり、一生懸命笑顔でマイクを握って下さってゲームが盛り上がり、本当にありがとうございました。駐車場係のお父様方も、目に見えない所でありがとうございました。

* ペナン日本人学校の先生方にも大変お世話様になりました。ハイジャンプもまだまだ高くできそうでしたね。

* 一年生のお兄さん、お姉さん達に再会できたこと、そして、小学生のお兄さん、お姉さん達、進んでゲームに参加して楽しんでくださってとても嬉しかったです。ジャンケン電車の歌も一生懸命歌って下さってありがとうございました。

* 日曜返上で子供達のために汗を流して下さったお父様方(何人かお母様方もお父様方の代わりに頑張られていましたね。)、会を盛り上げて下さって本当にありがとうございました。お母様方も笑顔で参加して下さり、思いっきり楽しんでくださった皆様方のお陰でとても思い出に残る楽しい運動会になりました。

(P.S. 子供達は、「フェスティバル」が大好きです。「次は何かな?」と、もう次の「フェスティバル」を楽しみにしていますよ。)

  

  

  

  

 

年長児クラス(午後1時~1時45分ぐらいまで)をご紹介します。

 これは、小学校に上がるための準備として、ひらがな、英語、数の導入をするクラスです。みんなで挨拶をし、ビーンバッグを回しながら、しりとりゲームをしたり、ひらがなの詩を体でリズムを取りながら言います。英語の時は、簡単な英語での会話、数の時は、数の話などをします。そして、みんなで輪になり、ABCの歌や「あいうえお」を手拍子でリズムを取りながら、歌ったり、唱えたりします。その後、机に着いて線描きや習った字の練習をします。

 自分で書くものが、きれいだなぁと思えるようブロッククレヨン(四角のクレヨン)で色塗りをしたり、色鉛筆で作業を進めます。そして、自分で一生懸命書いたものは、大切にして欲しいので、毎月末に自分たちで表紙・裏表紙作り、ひも作りをし、本にして持って帰ります。(4月は中旬からクラスが始まったので、4月、5月分を一緒に作ります。)穴あけ作業も全部、年長さんがします。

 年長さんだからできる「お勉強」は、みんなとても楽しいようです。例年、小さい子達の中に、自分も大きくなったらしたいなぁと、うらやましそうに見たり、横で真似する子がいます。この年長児クラスで学んだことは、3月の卒園の会でも発表します。

 あやとり

 年長児クラスの前は、あやとりをして、みんなが揃うのを待ちます。最初は、私が一つずつ教えていたのですが、最近は、お互いに教え合ったり、自分でオリジナルな形を作って、みんなに教える子もでてきました。

〈“ほうき”のリズム歌です〉

“Nimble fingers, nimble fingers, what shall we make

Yellow gnome was looking around

Under the table found a thread

Turn it around, turn it around

Brown gnome found another thread

1, 2, 3, They made a broom”

“黄色のノームさん歩いていた

テーブルの下から糸見つけたよ

まわしてね、まわしてね

茶色のノームさんも糸見つけたよ

1、2、3

二人でほうきを作りました”

 花びんしき

 卒業製作の織物です。一本ずつ糸を織っていくのでかなり集中力がいりますが、みんなよく頑張っています。もう何枚も仕上げた子供達もいるのですが、これは、競争ではないので、それぞれの子のペースで楽しみながらさせています。仕上げたものは、一枚は卒園の会のためにとっておき、二枚以上できた場合は、ポシェット、ウエストポーチなどにして持ち帰ります。

 色糸やあやとりの糸は、私の母が用意してくれています。小さい子にとって「おばあちゃん」という存在は、とても大切なので、「おばあちゃん、ありがとう」などと、時々母に登場してもらっています。

 ナニアのお誕生会

 先日、今年度最初のお誕生会をしました。6歳になるお友達が、「純子先生、明日はぼくが主役になる日だよね」と言うんです。「そうね」と答えたら、「やったー」と大喜びしていました。

 お誕生会は、本当にそれぞれの子が主役になる日です。これからたくさんのお誕生会が続きます。新しいお友達もたくさんいる中、ナニアでのお誕生会の流れや意味をお知らせします。

 お誕生日のストーリーの最初の部分にあるのですが、天界から子供達は自分のお父さんお母さんを選んで生まれてきます。遺伝として体型や顔付きが似ていたり、言語、職業、習慣などいろいろなものをその家庭環境の中でプレゼントされ影響を受けます。それともう一つ、子供達は個体性と言って、その子独自のもの、その子独自がその人生の中で花開かせていくものを持って生まれてきています。そういう彼らが、一生懸命自分の人生を歩んでいって欲しいという思いから、子供達一人一人のお誕生会をすることをとても大切にしています。そんな中、彼らは、お友達のお誕生会も大切にしてくれます。又、スタッフのお誕生日は、昼食時にお花のブーケでお祝いしています。

 お誕生日の一か月ぐらい前に、「チョコケーキがいいですか、オレンジケーキがいいですか」と聞きます。その二種類から選べるんです。その時、ケーキを聞かれた子は、自分のお誕生会がもうすぐだというのがわかります。そして、一日前に「天界からのドア」にお花で飾り付けをします。子供達は、「誰のお誕生会だろう」と話し始めます。そして、その日の最後のお話の後、お誕生日の子の名前を発表し、エンジェルさん二人、ドア係さん(楽器を片付け、開かれた「天界」からのドアを閉める役)一人、ケーキ屋さん二人の名前を発表します。みんなドキドキして待っていますよ。(その係は順番に回しています。)

 当日は、朝9時ぐらいから、6人のケーキ屋さんがエプロンを付けてケーキの準備をします。もうすでに計量してあるのですが、卵を割ったり粉をふるったり混ぜたりするのを子供達がします。ケーキ型をオーブンに入れたら、6人のケーキ屋さんは「花屋さん」に行ってお花をもらい、ケーキ台の周りに飾ります。その後おやつのテーブルセッティングをします。

 保育室に帰って片付けをした後、みんな丸くなって座り、「マジックウィンドー」(お休みの子や、嬉しい事、悲しいことなどを見る窓)で見て、「〇〇君、○○ちゃんのお誕生日!」ということになり、おめでとうとお祝いし、お祈りの言葉を言います。

 その後、全員ダイニングルームで座ります。お誕生日の子ができ上ったケーキにバナナなどで飾り付け、ろうそくを灯し、お誕生日の歌を、英語、マレー語、中国語で歌い、ろうそくを消します。そして、お誕生日の子は心の中でお願い事をしてケーキを切ります。みんなで分けて食べた後は、食器を洗い、ダイニングルームを片付け、飾ったお花を持って帰る準備をします。

 保育室で、お友達がお花で飾られたろうそくテーブルの周りに座ったら、お誕生日の子は守護天使に見守られて、私のライヤーの音とともに天界からのドアを通って中に入ってきます。ドア係さんがドアを閉めた後、お母さんに前もって書いてもらったストーリーで私が1本ずつろうそくを付けながら、その子のお話をします。

 お話の後、みんなからの絵の本のプレゼントを紹介し、ノームさんが、ノームさんのバッグにその子の年齢の数だけクリスタル、貝がら、木の実、石ころを持ってきてくれたので、それをみんなに見せてまわります。最後にお誕生日の子の歌を歌い、その子がろうそくを消し、お部屋のカーテンを開けてお誕生会が終わります。

 半日をその子を主人公にして流すので、とてもいい思い出になるようです。中学生、高校生、又、大学生になって帰ってきた子達も、みんな懐かしく、話してくれるんですよ。ノームさんもずっとみんなを守っているようで、とても嬉しいです。大きくなって帰ってきた子達の中には、「ノームさんを下さい」とお願いしてくれる子までいるんですよ。

 一年に一回だけしかないけど、そうやってみんなにお祝いしてもらったお誕生会は、彼らの心にやさしい思い出として残り、一生懸命自分の人生を生きていく励みの一つとなってくれたらと、毎回心を込めて準備をしています。

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