News / Nunn Road / 2014 / October 2014

先日の感謝祭大変お世話様になりました。

  数日前の準備では、年長さん達を中心にゲスト用のいすを洗ったり、部屋の模様替えなど、全部子供たちが手伝ってくれました。

 そして、ホールのフェスティバルコーナーで、毎日飾り用の野菜が増えていくのを見ながら、“あと、〇回寝たら、感謝祭!”とみんな楽しみにしていました。

当日も、年長・年中さんたちを中心に歌ったり、踊ったり楽しい感謝祭になりました。子供たちが作った焼きたてのパンも、おいしかったですか。人形劇の最後に子供たちも、自ら人形たちと一緒に“お父さんのお空・・・・お母さんの大地・・・”と歌ってくれるのを聞きながら、みんなで作り上げた会になったことを嬉しく思いました。一つの行事が終わる毎に、子供たちが大きく成長していっているようです。(※たくさんの人の前で緊張してしまうのは、仕方のないことです。特に小さい子や初めて室内のフェスティバルを経験した子供たちは、動揺しがちです。そんな中、みんな助け合ってよく頑張ったと思います。)

人形劇のあらすじ “水の竜

 水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花は、みんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が“まほうの杖”を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくて、みんな困ってしまいました。

 どうしようもなく、お城の王子に相談した所、勇敢な王子は、知恵もののおばあさんに教えてもらって、魔女の“まほうの杖”を取って水の竜を助けに行くことにしました。

 森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女がいねむりしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。いねむりから起きた魔女は、まほうの杖と、水の竜がいなくなり、カンカンに怒っていました。村では、又雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしました。

 女の子は、森の中で見つけた“幸せの花”をたくさん集め、ナニアの子供たちにあげたいと持って来ました。そして、最後にみんなで

♬♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 広く 大きく高いお空

   おかあさんの大地 やさしいね お米や人参 育ててくれる ♫

           お米や人参 育ててくれる~ ♪ 

と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって、おしまい。

行事でする人形劇のストーリーや詩は、ナニアオリジナルです。又、少しずつナニアオリジナルの歌も入れています。震災のお見舞で作った希望ちゃん人形に託したお祈りの歌は、クリスマスの会でも歌います。その場にふさわしいものが作れ、それを子供たちが歌ってくれるのを体験した時の喜びは、大きいです。

子供たちがけんかをして、たたいたりかんだりした時、すぐ、その子を怒っていませんか。したことは悪いことでも、そういうことをする原因は必ずあります。それを聞いてあげないことには、彼らの心は癒されません。“何か理由があったのだよね”と一言言うだけで彼らは落ち着くので、“どんなに理由があっても、お友達の大切な体を痛くするのは良くない”と話を続けることができ、“ごめんなさい”“大好き”ができます。

ナニアでけんかがあったら、痛かった子のために子供たちが、ティッシュ、ノームさん、“アイスプリーズ”とアンティージャネットのキッチンに走って、いろいろ必要なものを持って来てくれるので、その子の介護をしながら、やってしまった相手に上記のように接します。しばらく、“ミーティング”が続くこともあります。そんな時、他の子供たちも回りにいて、みんな真剣に見守っています。そして、一件落着して、“ごめんなさい”“大好き”ができると安堵の溜め息をついて、何事もなかったかのようにみんな散り散りになって遊び始めます。幼児たちの世界、本当に素晴らしいです。☺

アンティージャネットとステラ先生のお母さんが入院され、お星さまになられたことを、子供たちも深く受け止めてくれました。まず、入院された時のお絵描きでは、たくさんの子供たちが病院の絵を描き、お祈りしました。病院にもプレゼントとして持って行き、お母様は喜ばれました。そして、お星さまになられた後は、大きい子たちは、天界に行く門を、虹色で描いてくれたんです。又、天使や天界に行く階段、天のお花なども描いてくれました。その絵では、お日様は、みんな下の方にありました。天界は、遠い所にあるからでしょう。そして、その門を通って天界に帰って行かれるアンティージャネットのお母様は、とても幸せそうに描かれていたんです。少し前に、天界から地球に降りてきた子供たち、小さい子供たちの絵は、彼らの内側から現れ、いろいろなことを表現しています。

10月5日、ペナン日本人学校の40周年記念行事に参加させていただきました。子供たちの素晴しい歌声とお母様方の和太鼓が響きわたる中、先生方がてきぱきと思い出に残る会を進められ、運営委員さんを始め、学校関係の方々、保護者の方々に見守られての会、自分自身ペナン日本人学校に赴任した年は、丁度10周年行事を行った年だったので、いろいろな思い出と重なって、とても感動しました。そして、校長先生のお言葉のように、本当にこの子たちは、いい世の中を作っていってくれるんだろうと幸せな気持ちになりました。

自然界には、日の出、日の入り、星の運行、季節の移り変わりなど、いろいろなリズムがあります。又、人間にも、呼吸、脈拍、眠りと目覚めなど決まったリズムがあります。そして、“リズムのある規則正しい生活”がどんなに我々の健康に大切かということも誰もが知っています。でも、現代の生活では、それがいとも簡単にくずれてしまい、ある意味、現代の人々は、リズムのくずれた生活が普通になっているのでは、ないでしょうか。そんな中、大人は、“リズムがくずれる”というのを自覚できるのでいいのですが、小さな子供たちには、それができません。与えられたリズムの中で、子供たちは、体を作り、魂を成長させていく、もしそれが、くずれたリズムだったら大変です。

 ナニアでは、“集中”“拡散”のリズムを交互に入れています。朝、園に来たら、静かに芸術活動(集中)、その後自由遊び(拡散)、片付けの後お祈りの言葉とおやつ(集中)、リズム遊び、歌(拡散)、ゆうびん屋さん(子供たちの持ってきた郵便物をあける時間)(集中)、外遊び(拡散)、着替えと昼食(集中)、午後の自由遊び(拡散)、帰りのお話(集中)、そして、繰り返しのリズムを大切にし、フェスティバルの前には、そのテーマに合わせて同じ詩、歌、指遊びを繰り返して準備をしていきます。

 御家庭では、きちんとしたリズムをいつも続けるのは、大変かもしれませんが、子供たちが疲れているようだったら、(集中)のリズムを作ってあげて下さい。静かに集中することによって、又、次へのエネルギーを得ることができます。そして、子供たちが訪問し合って遊ぶ時なども、各御家庭でのルールをきちんと言ってあげることが大切だと思います。それは、ショッピングセンターやレストラン、飛行場など、公の場でのルールにもつながっていくと思います。何人かの子供たちが集まれば、広い場所だったら、騒いだり、走り回ったりしたがります。大人がそれを意識して、前もって公の場でのルールを伝え、騒ぎそうな時は、あやとり、折り紙、絵本などを用意しておいてあげることも、大切だと思います。“拡散”ばかりになりがちな時、“集中”のリズムを入れることによって、子供たちが安定し、育児しやすくなると思います。

 最後に、日々のあわただしい生活では、大人自身にとって、なかなか静かにする時間が持てないかと思いますが、時々、自分の呼吸を意識してみて下さい。浅い呼吸になりがちな時、おなかから、呼吸してみること大切です。そして、夜寝る前に、5分間でも静かに瞑想する。祈るということをすると、日常の心配事など忘れて、幸せな気持ちになれます。もう一つ、付け加えれば、腹を立てている相手の幸せを祈ると効果的です!すべては、つながっているので、よく思っていない相手のために祈ることで、自分の中の苦しみが少なくなり、そして、楽になり、相手も近くなってきます。信じられないかもしれませんが、これは、本当に効果的です。是非お試し下さい。

10月30日(水)は、お弁当の日でした。キッチンの先生たちがおにぎり弁当を作って、お店をオープンし、それを“売ってくれた”日です。子供たちは、お財布作り、お金作りをして、毎日その話をしながら楽しみに待っていました。   

大きい子たちは、お金作りに気合が入り、紙のお財布がパンクしそうでしたよ。当日は、年長さんたちに、ゆで卵の殻むき、お弁当のパッキング、年中さんたちには、食後、お弁当入れをふくことをしてもらいました。どの子も一生懸命してくれて、お庭で食べたお弁当もとてもおいしかったです。“お買い物ごっこ”でも、本物のお弁当を買うので、彼らは真剣そのものです。ナニアの思い出に残る行事の一つです。

今日、2002年に卒園し、18歳になった女の子から、懐かしい手紙が届きました。素敵なお姉さんになった彼女の写真と、ナニア時代のかわいい笑顔が重なる中、こうして、ずっとつながっていられることを、とても嬉しく思いました。もうすぐ、お別れする、ももかちゃんとこうのすけ君とも、ずっとつながっていられますね☺

目の発達は8才まで続く

小さい子は、よくお水をこぼします。ペットボトルを落としたり、コップをひっくり返したり、ナニアでも床をふくことしょっちゅうです。お水をこぼしたら、大人の手をわずらわせること間違いなし、“この忙しい時に~”と怒りがち。でも、もし、目の発達は8才まで続くという成長発達を知っていたら、少し楽になるかもしれません。

9才児は、目の成長発達を完全に終え、お水をコップに注ぐ時、上手にでき、失敗することはありません。でも、8才まで特に幼稚園の子供たちは、目が遠近の感覚を確実に把握することは、まだ難しいのです。

 そういう発達段階にある時は、いろいろなことが上手にできないのは、当然。そんな彼らに怒っても、意味ないということになります。私たち保育者も、ものすごく忙しい時、お水がこぼれると“アャー”と心の中で叫ぶことはありますが、“彼らの目の発達まだだから仕方がないよね”と納得すると楽になります。楽になったら、ぬれた洋服を脱がして、“お日様やさしいから、お洋服、お日様に乾かしてもらおうね”といろいろ会話が続きます。☺

ディパバリは、光の祭典と言われるインドのお祭りです。飾りつけは、チトラ先生に手伝ってもらい、当日は、リン先生がろうそくに光を灯し、私が二か国語でお話ししました。灯された光は、本当にきれいでお話も、よく聞いてくれましたよ。お祈りした後、ナニアオリジナルのディパバリの歌をうたい、みんなでおいしくディパバリのおやつをいただきました。珍しいお菓子なので“これは何?”“おいしい”と言いながら楽しいおやつになりました。ムルクを始め全部チトラ先生と彼女のお母さんの手作りなので、本当においしかったです。

  

  

  

 

 

 

  

 

 



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