News / Nunn Road / 2015 / October 2015

 先日の感謝祭大変お世話様になりました。

今年は、ヘイズ、手足口病、私自身帯状疱疹と、いろいろ心配なことが多く、何人かの子供達も体調がすぐれず欠席していました。そんな中、出席した子供達は、お休みした子達の分まで助け合って頑張り、楽しんでくれて、本当に嬉しかったです。

保護者の皆様方にも、たくさんお励ましのお言葉を頂いて本当にありがとうございました。人形劇の最後に、子供達も人形達と一緒に「お父さんのお空・・・・お母さんの大地・・・」と歌ってくれるのを聞きながら、まさに「感謝」のお祭りだと胸が一杯になりました。

* 小さい子や入園したばかりの子達がたくさんの人の前で恥ずかしくなるのは、仕方のないことです。その子達も、お休みした子達も、準備をしたりお歌の練習をしたり、とても楽しんでいましたよ。当日も大切ですけど、準備をする期間も同じように大切です。私は、あの日、その子達の笑顔を胸に抱きながら一緒に頑張りました。

人形劇のあらすじ 水の竜

水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花さんは、みんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくて、みんな困ってしまいました。

どうしようもなく、お城の王子に相談した所、勇敢な王子様は、知恵もののおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。

森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女がいねむりしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。いねむりから起きた魔女は、まほうの杖と、水の竜がいなくなりカンカンに怒っていました。村では、又、雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしました。

女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子供達にあげたいと持って来ました。そして、最後にみんなで

♬♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 広く 大きく高いお空

   おかあさんの大地 やさしいね お米や人参 育ててくれる ♫

           お米や人参 育ててくれる~ ♪

と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって、おしまい。

  

  

   

  


 行事でする人形劇のストーリーや詩は、ナニアオリジナルです。又、少しずつナニアオリジナルの歌も入れています。震災のお見舞で作った希望ちゃん人形に託したお祈りの歌は、クリスマスの会でも歌います。その場にふさわしいものが作れ、それを子供たちが歌ってくれるのを体験した時の喜びは、大きいです。

大きい子が小さい子をたたいているシーンを思い浮かべてください。普通は、大きい子をすぐ叱りますね。又、子供が二人いて、一人が大泣きしている場面では、すぐ泣いていない子にあやまるように言ってしまいがちですね。

小さい子供達は、まだ言葉が上手に使えないから、手が出てしまうんです。簡単な「バカ、きら、ダメ」という言葉を言ってしまうんです。年長さんは、年中、年少さんに比べて随分成長し、いろいろなことがわかるようになりますが、それでもまだ6歳児です。

小さい子の「特権」は泣くこと、さわぐこと、おこること、けんかをすること、全部この時期にすべきことなんです。そうやって一生懸命表現しているんです。表現できたら、心の中にたまらないから「ありさん、迷子になってかわいそう。お母さんの所に返してあげよう」「お日様ありがとう」「○○ちゃんのお熱がはやくなくなりますように」という面もたくさんのばすことができるんです。

でも、もし、上記に述べた場面で、片方だけ叱ったら、無理やりあやまらせたら、その子の心はどうなるでしょう。苦しくなってしまうこと間違いなしです。

けんかや言い合いをする時、必ず両方に理由があります。叱る前に「理由があったんだよね。気持ちよくわかるよ」と両方の言い分を聞いてあげると、怒っていた顔が、ほっとしたような顔になりますよ。聞いてあげることにより、彼らは落ち着きます。そして、叩いたことなど自分のやったことが間違いだったとわかり、すぐ「ごめんなさい」と言えます。自ら、「ごめんなさい」と言えたら、もう彼らは、けんかをしたことも忘れてしまって、前に進みますよ。ご家庭でも、同じコンドで遊んでいる時でも、この手を使ってみてください。彼らがすぐ笑顔になれます。

 たくさんの卒園した子達が、お手紙をくれることがあります。それぞれの場所で頑張りながら、ナニアの思い出を抱いてくれる。本当に嬉しいものです。みんなやさしい心のこもったお手紙をくれるんですよ。自分の生きていく力になります。

今日ご紹介するのは、最近もらったものです。ともき君のお姉さん、ひよりちゃんからです。(ペナン日本人学校一年生)

 じゅんこせんせいへ

ひよは、なにあが とても だいすきです。いつも、ともきが なにあのうたをうたうので、ひよは さびしくなります。だけど、学校がやすみで なにあがあるときは、ひよは なにあに いきたいです。ひよは、いつも なにあがたからものと おもっています。

ひよより 

(原文そのままです)

 「ナニアはたからもの」という言葉をたくさんの子供達が言ったり書いたりしてくれるんです。二年前に卒園した松本かのんちゃんのお兄さん、たいち君(ペナン日本人学校二年生)が、ナニアを卒園する直前、自分の気持ちをさりげなくこの言葉で表現して以来、お友達がみんな喜んで使って、今では、たくさんの子達がひよりちゃんのように自然に使ってくれているんです。まさに私のたからものです。

毎朝家のコンドの窓から見える景色は、うんざりするヘイズ空。重い気持ちでナニアに向かい着くと、そこは別天地のようなのです。庭の緑の木々が生い茂る中、O2(酸素)をふんだんに提供してくれる自然界の木々たちに、こんなに感謝をしたことはありません。

 10月13日(火)は、お弁当の日でした。キッチンの先生たちがおにぎり弁当を作って、お店をオープンし、それを売ってくれた日です。子供たちは、お財布作り、お金作りをして、毎日その話をしながら楽しみに待っていました。今年はヘイズの為、外でできなかったのですが、保育室を広くし、そこでピクニックをしているようにお弁当を食べました。すると、涼しい中、みんな楽しんでくれて、なんと一時間近く、おかわりしたり、おしゃべりしたり、楽しそうに食べ続けていましたよ。

自分たちで作ったお金とお財布を持ってお弁当を買うのも上手でした。又、年長さん達は、エプロンをかけ、手袋をして、全部のお弁当パッキングをしてくれたんです。これもとても上手でした。

一日の終わりのお話の前に、お魚さん人形が来て「今日はどんな日でしたか」と聞いてくれるのですが、みんな「今日はお弁当の日でとても楽しかったです」と満面の笑みで話してくれました。本当においしくて楽しいかったようです。 

  

  

 

 目の発達は8才まで続

小さい子は、よくお水をこぼします。ペットボトルを落としたり、コップをひっくり返したり、ナニアでも床をふくことしょっちゅうです。お水をこぼしたら、大人の手をわずらわせること間違いなし、「この忙しい時に~」と怒りがち。でも、もし、目の発達は8才まで続くという成長発達を知っていたら、少し楽になるかもしれません。

9才児は、目の成長発達を完全に終え、お水をコップに注ぐ時、上手にでき、失敗することはありません。でも、8才まで、特に幼稚園の子供たちは、目が遠近の感覚を確実に把握することは、まだ難しいのです。

 そういう発達段階にある時は、いろいろなことが上手にできないのは、当然のこと。そんな彼らに怒っても、意味ないということになります。私たち保育者も、ものすごく忙しい時、お水がこぼれると「アャー」と心の中で叫ぶことはありますが、「彼らの目の発達まだだから仕方がないよね」と納得すると楽になります。楽になったら、ぬれた洋服を脱がして、「お日様やさしいから、お洋服、お日様に乾かしてもらおうね」といろいろ会話が続きます。☺

帯状疱疹体験談

生まれて初めてこんなに痛い病気になりました!と言っても大げさではないぐらい本当に痛い病気です。

赤い発疹ができても、何なのかわからず、すぐ中国漢方医に相談しました。即、「帯状疱疹です」と言われ、「痛いけれど一番簡単に治せる病気です」とも言われたんです。

そして、すぐ、針で発疹をつぶして、血を吸い取る器具を当てて、患部の血を吸い取ってもらいました。その後、ドクターが血を拭いてくれるのです。マスクもつけず、全部素手でするドクターに「気持ち悪くない?」「ドクターに移らないの」と聞くと、「こんなもの移らないよ。今まで何百人もの患者をこうやって治してきたよ。それより君がいたがっているのがかわいそうで、早く治してあげたいよ」と言いながら、一生懸命治療してくれるんです。ありがたくて、涙が出てきました。

その後、漢方薬をもらい、漢方のぬり薬、粉薬を清酒で溶いてぬりました。ドクターいわく、「帯状疱疹は私が幼児の頃にかかった水疱瘡の種がまだ少し体に残っていて免疫力が極度に低下した時にできる。洋服の下に患部はあるから、絶対移らないから、幼稚園に行ってもいい。でも、もう少し睡眠を取ったりして、適度の運動をして体を強くしないと」と警告されました。

この治療のやり方で、すぐ傷口が黒くなり、発疹が増えることも押さえることもできたんです。保護者の皆様の中にも何人か体験されたり、お知り合いで体験された方があったりする中、一生懸命心配してくださって、ありがとうございました。苦しい時、お気持ちがとても嬉しかったです。本当に痛かったけど、いい経験になりました。今まで以上に、睡眠もとっています。

PS. 私は20代まで、病気になったらすぐ西洋医学に頼っていたんですが、でも、頼れば頼る程、違う病気になったりして、きちんと自分の力で治すことができませんでした。それで、30代から一切西洋医学の薬を止めて、食も有機野菜を中心にしたら、徐々に体が強くなってきたんです。今回痛み止めの薬を薬局で買って飲みなさいとも言われたのですが、この30年間、西洋医学の薬をとっていない自分だから、効き過ぎて、眠くなってしまうような気がして飲めませんでした。今では笑い話→病休の日に一回だけ痛み止めを飲んだら、信じていないので、気分が悪くなりました・・・。

年長さん達の木の種みがき

友人に不思議な木の種(実のように大きくて、石のように重いもの)をもらいました。中国から持ってきてくれたのですが、皮はすごく粗いものです。でもサンドペーパーでみがくと、つるつるになり、宝石のようにきれいな模様が出てくるんです。ヘイズのない日に、年長さん達外に出て、みんなでみがきました。かなりの時間をかけて、一生懸命やってくれましたよ。

小さい子達も大喜びで、「お兄さん、お姉さん達ありがとう」とお礼を言って、今、みんなのおもちゃになって、大切に使っています。

 

 









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