News / Nunn Road / 2017 / October 2017

 先日の感謝祭大変お世話様になりました。

 子供達は、本当にフェスティバルが大好きです。今回、ムーンケーキ祭りと感謝祭が近かったこともあり、ムーンケーキ祭りで参加できなかったお友達のことをさみしく思い、感謝祭は絶対みんなでするんだとお祈りしてくれたんです。

 日々兄弟姉妹のように生活する中、お友達のことを思うやさしい気持ちが育っていること、とても嬉しく思います。一時帰国や病気で休んだ子供達が帰ってきたら、大喜びします。そして必ず「お魚さん人形」(一日の終わりのお話の前に出てきて「今日はどうでしたか」と、みんなに聞いてくれる人形です)に報告してくれます。見学に来た子達には「ごはんを一緒に食べる?」「明日も来るの?」と聞いてくれるんです。彼らの思いの通り、感謝祭全員同じ部屋で過ごすことができて、嬉しかったです。

 小さい子達は、繰り返すことによって歌や詩をどんどん覚えていきます。(繰り返しのリズムは、幼児教育ではとても大切な要素の一つです。)それが、行事を楽しみに待つ気持ちへとふくらんでいきます。各行事の詩や歌、人形劇の内容には彼らが学んでほしいものを入れていきます。小さい子は、頭で学ぶのではなく、心と体で学び、体を成長させていきます。喜びと共に意欲的に学んだことは、彼らの生きる力になっていきます。

 年長さん達は、各行事で中心になって責任もってやる「お仕事」がたくさんあるのですが、(ゲストのいす洗い、詩や歌、劇の「先生係」、おやつの下準備の手伝い、クラフト作りで小さい子のものを手伝うことなどです)小さい子とは違うこと、大きくなったと感じること、それが自信になり、意欲的にやってくれます。そういう年長さん達の姿は、年中さん達にとって、あこがれの的です。「今度は自分の番」と年中さん達も大きく成長します。お話もよく聞けるようになり、たくさんの詩や歌、劇も楽しく学んでいきます。年長さん達と同じように小さい子を助けてくれたり、行事の準備を意欲的に手伝ってくれる子がたくさんでてきます。(感謝祭の一場面で、男の子たちが丸くなって手をつないだ時、一か所年少さんで手をつないでいたので、私が、「誰か大きいお兄さん達、小さい子の間に入ってもらえませんか」とお願いしたら、年長さんは小さい子と手をつないで動けなかったのですが、年中さんの男の子がさっと動いてくれましたね。そいういことが自ら進んでできるようになるんです。)

 年少さん達は、そういうお兄さん、お姉さん達に守られ、助けられて、少しずつ頑張っていきます。感謝祭の当日、年長さん年中さんの一生懸命な姿に支えられて、彼らも本当によく頑張りました。

人形劇のあらすじ 「水の竜」

 水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花さんは、みんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくて、みんな困ってしまいました。

 どうしようもなく、お城の王子に相談した所、勇敢な王子様は、知恵者のおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。

 森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女がいねむりしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。いねむりから起きた魔女は、まほうの杖と、水の竜がいなくなりカンカンに怒っていました。村では、又、雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしました。

 女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子供達にあげたいと持って来ました。そして、最後にみんなで

♬♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 広く 大きく高いお空

   おかあさんの大地 やさしいね お米や人参 育ててくれる ♫

   お米や人参 育ててくれる~ ♪

と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって、おしまい。

*  行事でする人形劇のストーリーや詩は、ナニアオリジナルのものです。又、少しずつナニアオリジナルの歌も入れています。震災のお見舞で作った希望ちゃん人形に託したお祈りの歌は、クリスマスの会でも歌います。その場にふさわしいものが作れ、それを子供達が歌ってくれるのを聞く時の喜びは大きいです。

  

  

  

  

  

ムーンケーキ祭りのお話

 昔、10個の太陽が一度に出て来て、あまりにも暑くて人々は病気になって苦しんでいました。そんな中Chang Erという弓矢の名人が、9個の太陽を射落として、人々を救いました。そして神様からそのほうびとして、永遠に生き続けることができる薬をもらって飲み、月に行った所、月はとても寒かったので咳と共にその薬を吐き出しました。その後、Chang Erは、その薬を小さく粉にして、地球上にばらまいたら、たくさんの人々が幸せになれると思いました。そこへ寄ってきた親切なうさぎさんに、お願いして粉にしてもらい地球上にばらまきました。それで地球上では、今でも薬草が育ち、それで人々の健康を維持することができるということです。

(中秋の名月にちなんだお話はいろいろあります。上記のものは、その中から選んだり付け加えたりして子供たちにわかりやすいようにして、ナニアで使っているものです。)

 今年も、私はチョンサムを着て、ノラ先生と一緒にムーンケーキ祭りのお話をしました。アンティージャネットも、お月様や灯のともったランタンを持って登場。子供達、とても喜んで聞いてくれました。午後のお話の時出てきた主人公のChang Erさんの格好だったと言うと、よくわかってくれました。お魚さん人形にもたくさんの子が「ムーンケーキ祭り楽しかったです」と言ってくれましたよ。

 このお話の後、ナニアの黒い「まほうの薬」やスイカの種の薬が、うさぎさんが粉にしてくれたお薬からできているのではと、みんなで話し合いました。「お月様の中で、お仕事しているうさぎさんを見た」と、話してくれる子もたくさんいました。☺

 ランタン作りも全部子供達がしました。ひもは、年長さん達がくさり編みをして作ってくれました。一つ一つの準備が、行事を待つ楽しみになります。ランタンの色も自分で選びました。

今年も、子供たちとムーンケーキ作りをしました。みんな、中のあんこを丸めることもし、できたムーンケーキのパッキングも、一人一人全員でしました。みんなが一生懸命やってできたムーンケーキもとてもおいしかったので本当に嬉しかったです。それから、庭に咲く青い花「butterfly pea」や「pandan leaf」で青色や黄緑色をつけたのですが、それも頑張って集めてくれましたよ。

ナニアのムーンケーキのレシピです

(粉やあんこはムーンケーキ祭りの時期だけ購入できるようです)

〈材料〉

水: 300ml

油: 40g

Icing sugar: 150g

Koh Fun (cooked glutinous rice flour) : 200g

White lotus paste(あんこ、less sugar): 1袋

① 粉と砂糖を混ぜたものに油を入れ、色水を混ぜ合わせます。(Blue flourは煮て色を出していますが、pandan leafは、ミキサーでつぶしただけです)

② 上記のものをうすく伸ばしてあんこを包み、型に入れて冷蔵庫で冷やすだけです。☺

   

  

  

 

10月13日(金)は、お弁当の日でした。キッチンの先生たちがおにぎり弁当を作って、お店をオープンし、それを売ってくれた日です。子供たちは、お財布作り、お金作りをして、毎日その話をしながら楽しみに待っていました。外でピクニックをするとこの時間帯はとても暑いので、保育室にゴザを敷いてピクニックのようにして食べました。そうしたら、涼しい中、みんな楽しんでくれて、なんと一時間以上、おかわりしたり、おしゃべりしたり、楽しそうに食べ続けていましたよ。☺

 自分達で作ったお金とお財布を持ってお弁当を買うのも上手でした。又、年長さん達は、エプロンをかけ、手袋をして、全部のお弁当パッキングをしてくれたんです。これもとても上手でした。年中さんも上手にお弁当箱をふいてくれましたよ。

 一日の終わりのお話の前に、お魚さん人形が来て「今日はどんな日でしたか」と聞いてくれるのですが、みんな「今日はお弁当の日でとても楽しかったです」と満面の笑みで話してくれました。本当においしくて楽しかったようです。

  

 

  

   

目の発達は8才まで続く

 小さい子は、よくお水をこぼします。ペットボトルを落としたり、コップをひっくり返したり、ナニアでも床をふくこと、しょっちゅうです。お水をこぼしたら、大人の手をわずらわせること間違いなし、「この忙しい時に~」と怒りがち。でも、もし、目の発達は8才まで続くという成長発達を知っていたら、少し楽になるかもしれません。

9才児は、目の成長発達を完全に終え、お水をコップに注ぐ時、上手にでき、失敗することはありません。でも、8才まで、特に幼稚園の子供達は、目が遠近の感覚を確実に把握することは、まだ難しいのです。

 そういう発達段階にある時は、いろいろなことが上手にできないのは、当然のこと。そんな彼らに怒っても意味ないということになります。私たち保育者も、ものすごく忙しい時、お水がこぼれると「アャー」と心の中で叫ぶことはありますが、「彼らの目の発達はまだだから仕方がないよね」と納得すると楽になります。楽になったら、ぬれた洋服を脱がして、「お日様やさしいから、お洋服、お日様に乾かしてもらおうね」といろいろ会話が続きます。☺

ディパバリは、光の祭典と言われるインドのお祭りです。ディパバリコーナーに灯された光は本当にきれいで、お話もよく聞いてくれました。特に今年は、プニタ先生に歌と踊りを教えてもらい、みんなで楽しく歌ったり踊ったり、カラフルな衣装とともに、とても盛り上がりました。(来年も是非ディパバリ衣装よろしくお願いします。)お祈りした後、ナニアオリジナルのディパバリの歌を歌い、みんなでおいしくディパバリのおやつを食べました。珍しいお菓子なので、「これは何?」「おいしい」と言いながら、楽しいおやつになりました。

 ディパバリの日に各家の床に色鮮やかな模様で飾られる「Rangoli Pattern」。子供たちも一生懸命楽しく色塗りしました。

  

  

  

 

 

畑にFour angles beans(四つ角豆)がたくさん育ち、時々、昼食にも出て、子供達を喜ばせています。とてもおいしいですよ。


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