News / Nunn Road / 2018 / October 2018

 先日の感謝祭大変お世話様になりました。

 子供達は、本当にフェスティバルが大好きです。会の前たくさんの子供達が病気でお休みし“みんなで感謝祭をしたい”と一生懸命お祈りしました。彼らの思い通りこの日、両クラスとも全員出席(ペナンにいる子達)で本当に嬉しかったです。子供達も、“みんなでできた感謝祭”は、とても嬉しかったようで、終わった後もしばらく楽しかった思い出が続いていました。

 日々兄弟姉妹のように生活する中、お友達のことを思うやさしい気持ちが育っていること、とても嬉しく思います。一時帰国や病気で休んだ子供達が帰ってきたら、大喜びします。小さなありさん達も彼らのお友達で、お部屋の中で迷子になっているありさんを見つけたら、一生懸命ティッシュに引っ付けて外に出してあげ“お父さんお母さんの所に帰ってね”と言います。お星様になった虫さん達には、“天国でも幸せになってね”とお祈りしてくれます。

 小さい子達は、繰り返すことによって歌や詩をどんどん覚えていきます。(繰り返しのリズムは、幼児教育ではとても大切な要素の一つです。)それが、行事を楽しみに待つ気持ちへとふくらんでいきます。各行事の詩や歌、人形劇の内容には彼らが学んで欲しいものを入れています。小さい子は、頭で学ぶのではなく、心と体で学び、体を成長させていきます。喜びと共に意欲的に学んだことは、彼らの生きる力になっていきます。

 年長さん達は、各行事で中心になって責任持ってやる“お仕事”がたくさんあるのですが、(ゲストのいす洗い、詩や歌、劇の“先生係”、おやつの下準備の手伝い、クラフト作りで小さい子のものを手伝うことなどです)小さい子とは違うこと、大きくなったと感じること、それが自信になり、意欲的にやってくれます。そういう年長さん達の姿は、年中さん達にとって、あこがれの的です。“今度は自分の番”と年中さん達も大きく成長します。お話もよく聞けるようになり、たくさんの詩や歌、劇も楽しく学んでいきます。年長さん達と同じように小さい子を助けてくれたり、行事の準備を意欲的に手伝ってくれる子がたくさん出てきます。

私は、よく“困ったことがあります、誰か助けてください”と声かけして、子供たちに問題を解決させるよう励ますことがあります。そういう時に、彼らは本当によく考えてくれます。自分では、思い付かないような解決方法まで出てくるんです。大きい子達が腰をかがめて、小さい子達をやさしく励ます姿、素晴らしいです。小さい子達は、そういうお兄さんお姉さん達に守られ、助けられて、少しずつ頑張っていきます。感謝祭の当日、年長さん年中さんの一生懸命な姿に支えられて、彼らも本当によく頑張りました。今回、年少さんが年少々さんを助けて頑張る場面まで見られて、とても嬉しく思いました。

人形劇のあらすじ 「水の竜」

 水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花さんは、みんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくて、みんな困ってしまいました。

どうしようもなく、お城の王子に相談した所、勇敢な王子様は、知恵者のおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。

 森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女がいねむりしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。いねむりから起きた魔女は、まほうの杖と、水の竜がいなくなりカンカンに怒っていました。村では、又、雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしました。

 女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子供達にあげたいと持って来ました。そして、最後にみんなで

♬♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 広く 大きく高いお空

   おかあさんの大地 やさしいね お米や人参 育ててくれる ♫

   お米や人参 育ててくれる~ ♪

と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって、おしまい。

 行事でする人形劇のストーリーや詩は、ナニアオリジナルのものです。又、少しずつナニアオリジナルの歌も入れています。震災のお見舞で作った希望ちゃん人形に託したお祈りの歌は、クリスマスの会でも歌います。その場にふさわしいものが作れ、それを子供達が歌ってくれるのを聞く時の喜びは大きいです。

  

  

   

10月10日(水)は、お弁当の日でした。キッチンの先生達がおにぎり弁当を作って、お店をオープンし、それを売ってくれた日です。子供達は、お財布作り、お金作りをして、毎日その話をしながら楽しみに待っていました。外でピクニックをするとこの時間帯はとても暑いので、保育室にゴザを敷いてピクニックのようにして食べました。そうしたら、涼しい中、みんな楽しんでくれて、なんと一時間以上、おかわりしたり、おしゃべりしたり、楽しそうに食べ続けていましたよ。☺

 自分達で作ったお金とお財布を持ってお弁当を買うのも上手でした。又、年長さん達は、エプロンをかけ、手袋をして、全部のお弁当パッキングをしてくれたんです。これもとても上手でした。年中さんも上手にお弁当箱をふいてくれましたよ。

とても楽しい一日の午後は“お昼寝ごっこ”をしたりして、子供達は大満足という表情をしていました。

  

  

  

   

 目の発達は8才まで続く

 小さい子は、よくお水をこぼします。ペットボトルを落としたり、コップをひっくり返したり、ナニアでも床をふくこと、しょっちゅうです。お水をこぼしたら、大人の手をわずらわせること間違いなし、「この忙しい時に~」と怒りがち。でも、もし、目の発達は8才まで続くという成長発達を知っていたら、少し楽になるかもしれません。

9才児は、目の成長発達を完全に終え、お水をコップに注ぐ時、上手にでき、失敗することはありません。でも、8才まで、特に幼稚園の子供達は、目が遠近の感覚を確実に把握することは、まだ難しいのです。

 そういう発達段階にある時は、いろいろなことが上手にできないのは、当然のこと。そんな彼らに怒っても意味ないということになります。私たち保育者も、ものすごく忙しい時、お水がこぼれると「アャー」と心の中で叫ぶことはありますが、「彼らの目の発達はまだだから仕方がないよね」と納得すると楽になります。楽になったら、ぬれた洋服を脱がして、「お日様やさしいから、お洋服、お日様に乾かしてもらおうね」といろいろ会話が続きます。☺

さみしいお別れ

こうすけ君と急にお別れすることになり、子供達も我々も、本当に残念でなりません。でも、心と心はどこにいてもつながっています。再会できる日を楽しみにしながら、こうすけ君、ご家族のお幸せをずっとお祈りしたいと思います。アルバム作り本当にありがとうございます。大切な“たからもの”ですね。

 ディパバリの日に各家の床に色鮮やかな模様で飾られる“Rangoli pattern”子供達も一生懸命楽しく色塗りしました。プニタ先生に教えてもらっている歌やダンスも上手になり、かなり自分たちだけで歌えるようになりましたよ。先日のお掃除の日はディパバリがもうすぐだからと、廊下まで大掃除してくれて毎日楽しみに待っています。

 先日、うさぎさん達のシャワーをし、つめ切りをしました。とても気持ち良さそうでした。子供達も“嬉しそうだね。きれいになったね。”と喜んで、うさぎさん達を励ましてくれました。その日、何人かのお友達がお休みでしたが、又、今度一緒にシャワーをしてあげましょう。

 ナニアのうさぎさん達は、かなり高齢(人間の年齢で言うと80才以上)ですが、毎日元気な子供達の声を聞き、有機野菜の皮などを食べているので、とても元気です。でも先日、一羽お星様になりました。子供達は、お墓をきれいにお花で飾ってくれました。お祈りは“天国でも幸せになってね。”と言ってくれます。

パームの葉をボートだと言って飾ったのですが、次の日その“ボート”がなくなっていて“すごい。うさぎさんはもう天国に着いて、幸せになっているよ。ボートがなくなっているものね。”と言ってくれた子もいます。

 カエル君も時々顔を見せて、子供達を大喜びさせてくれます。先日二ひき見つけて、“家族だからもっといるよ”と言いながらずっと探していました。カエル君達は、子供達が大好きでナニアの庭に住んでいます。時々小さな子供達も見かけますよ。

 池のお魚は、小さいものを金魚だと思って購入したのですが、何と20cm、30cmの大きな鯉に成長し、びっくりしました。子供達は、その鯉さん達にごはんをあげるのも大好きです。たくさんいるので、ごはんをすぐ食べてしまい、みんな大喜びしています。

庭の畑では、みんなで蒔いた、(9月に蒔きました)オクラ、とうもろこし、プチトマト、人参が元気に大きくなっています。オクラの成長はとても早くて、もう収穫できます。とうもろこしももうすぐです。プチトマトは花を付けましたよ。人参は、まだまだですが、きれいな葉を見せてくれています。ゲート近くには、バナナが実を付け、少しずつ大きくなってきました。

 その他、ゲジゲジやミミズ、オレンジホッパー、ちょう、りすなどたくさんの生き物と触れ合うことができ、子供達が大好きなお庭です。

10月11日(木)は、ペナン日本人学校一年生の清水先生が訪問して下さった日です。子供たちは“清水先生の感謝祭”をして歌ったり踊ったり、先生も一緒にやって下さりみんな喜んでいました。外遊びで自由に楽しそうに遊ぶ子供達を見て“いい環境ですね”と言って下さいました。一年生のお手紙も持ってきて下さったので、年長さん達はお返事を書きました。

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