News / Nunn Road / 2019 / October 2019

先日の感謝祭大変お世話様になりました。

 子供達は、本当にフェスティバルが大好きです。いつも「あと何回寝たら○○フェスティバル」と指折り数えて待ってくれます。今回一時帰国や諸用で参加できなかったお友達もいて、人数が少なかったのですが、「そのお友達に聞こえるように頑張ろう」と言って、みんなよく発表できました。人形劇に最後に「father sky…♪♫」と人形達と一緒に歌ってくれる彼らの歌声を聞きながら、とても幸せな気持ちになりました。

 日々兄弟姉妹のように生活する中、お友達のことを思うやさしい気持ちが育っていること、とても嬉しく思います。一時帰国や病気で休んだ子供達が帰ってきたら、大喜びします。小さなありさん達も彼らのお友達で、お部屋の中で迷子になっているありさんを見つけたら、一生懸命ティッシュに引っ付けて外に出してあげ“お父さんお母さんの所に帰ってね”と言います。お星様になった虫さん達には、“天国でも幸せになってね”とお祈りしてくれます。

 小さい子達は、繰り返すことによって歌や詩をどんどん覚えていきます。(繰り返しのリズムは、幼児教育ではとても大切な要素の一つです。)それが、行事を楽しみに待つ気持ちへとふくらんでいきます。各行事の詩や歌、人形劇の内容には彼らが学んで欲しいものを入れています。小さい子は、頭で学ぶのではなく、心と体で学び、体を成長させていきます。喜びと共に意欲的に学んだことは、彼らの生きる力になっていきます。

 年長さん達は、各行事で中心になって責任持ってやる“お仕事”がたくさんあるのですが、(ゲストのいす洗い、詩や歌、劇の“先生係”、おやつの下準備の手伝い、クラフト作りで小さい子のものを手伝うことなどです)小さい子とは違うこと、大きくなったと感じること、それが自信になり、意欲的にやってくれます。そういう年長さん達の姿は、年中さん達にとって、あこがれの的です。“今度は自分の番”と年中さん達も大きく成長します。お話もよく聞けるようになり、たくさんの詩や歌、劇も楽しく学んでいきます。年長さん達と同じように小さい子を助けてくれたり、行事の準備を意欲的に手伝ってくれる子がたくさん出てきます。

私は、よく“困ったことがあります、誰か助けてください”と声かけして、子供たちに問題を解決させるよう励ますことがあります。そういう時に、彼らは本当によく考えてくれます。自分では、思い付かないような解決方法まで出てくるんです。大きい子達が腰をかがめて、小さい子達をやさしく励ます姿、素晴らしいです。小さい子達は、そういうお兄さんお姉さん達に守られ、助けられて、少しずつ頑張っていきます。感謝祭の当日、年長さん年中さんの一生懸命な姿に支えられて、彼らも本当によく頑張りました。入園したばかりのお友達もそれぞれができる形で参加できて嬉しかったです。今は、次のフェスティバルに向けてその子達も頑張っていますよ。

人形劇のあらすじ 「水の竜」

 水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花さんは、みんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくて、みんな困ってしまいました。

どうしようもなく、お城の王子に相談した所、勇敢な王子様は、知恵者のおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。

 森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女がいねむりしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。いねむりから起きた魔女は、まほうの杖と、水の竜がいなくなりカンカンに怒っていました。村では、又、雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしました。

 女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子供達にあげたいと持って来ました。そして、最後にみんなで

♬♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 広く 大きく高いお空

   おかあさんの大地 やさしいね お米や人参 育ててくれる ♫

   お米や人参 育ててくれる~ ♪

と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって、おしまい。

行事でする人形劇のストーリーや詩は、ナニアオリジナルのものです。又、少しずつナニアオリジナルの歌も入れています。震災のお見舞で作った希望ちゃん人形に託したお祈りの歌は、クリスマスの会でも歌います。その場にふさわしいものが作れ、それを子供達が歌ってくれるのを聞く時の喜びは大きいです。

  

  

  

  

   

 

    

10月9日(水)は、お弁当の日でした。子供たちが大好きな行事の一つです。お財布お金作りが始まった日から、「あと何回寝たらお弁当の日」と楽しみに待ってくれるんです。

 一日前に、「お弁当ショップ」の看板を下げます。当日はキッチンの先生達、応援の先生達は大忙しです。そして、子供達もたくさんお手伝いしてくれます。まず年長さん達は卵の殻むきをします。そして、おにぎり、野菜、空揚げ、ゆで卵の準備ができたら、エプロン、ビニール袋を付け、お弁当のパッキングをしてくれます。とても要領良くできましたよ。

 お店の準備がすべて整ったら並んで買い物に行きます。「Hello, how much is this?」と言ってお金を払い、おつりをもらって「Thank you very much.」と言ってお部屋に帰ります。これも上手にできましたよ。

 外でピクニックをするとこの時間帯はとても暑いので、保育室にゴザを敷いてピクニックのようにして食べています。そうしたら涼しい中、みんな楽しんでくれて、なんと一時間以上、おかわりしたり、おしゃべりしたり、楽しそうに食べ続けていました。

 すべて終わった後、今度は年中さん達が洗ったお弁当箱をきれいにふき、並べてくれたんです。とても要領良く一生懸命手を動かす年中さん達が大きく見えました。

 笑顔一杯で、「大満足!」という表情の子供達を見ながら、アンティージャネットを始め、みんな幸せな笑顔になりました。実は、私の母もお弁当の日が大好きで、参加させてもらいました。いつも、あやとりや織り物のひもやぐるぐるひもを作ってくれているので、子供達は「おばあちゃん、いつもありがとう」と挨拶していました。89歳の母にとっても幸せな日でした。

  

  

   

  

 

ディパバリの日に各家の床に色鮮やかな模様で飾られる“Rangoli pattern”子供達も一生懸命楽しく色塗りしました。プニタ先生に教えてもらった歌やダンスも大好きで、とても楽しく練習し、当日は、インドの民族衣装を着て一生懸命歌い踊っていました。とてもかわいかったです。

おやつの前には、ナニアで作ったディパバリの歌も歌いました。アッチームルク、ムルクが好評で美味しかったです。ホールに飾られたキャンドルもきれいに輝き、光の祭典と言われるディパバリの行事を味わうことができました。

ディパバリの話では、ラーマ(大叙情詩ラーマヤナの主人公)が、十頭を持つ魔王ラーヴァナを退治した話が有名です。ナニアでも、その話を使いました。人々は平和になったことを、ラーマに感謝し、ディパバリの日にキャンドルを付け、家中ランゴリパターンなどできれいに飾り、きれいなサリーやパンジャビドレスなどを着て、みんなで集まって食事をします。子供達もプニタ先生や車を運転してくれるアンクルバランに“Happy Deepavali”と挨拶しました。

  

   

  

  

   

  

先日ブロッコリーに青虫君がいて、大切に飼っていました。でも数日後にお星様になってしまったんです。それをみていたりんちゃんが、そうま君を誘って青虫君のお墓を二人でお庭に作ってくれました。その後、みんなきれいに飾られたお墓の前で、「青虫君、天国でも幸せになってね。」と手を合わせました。

そして、帰りのお話の後、隣のお部屋にいたそうま君にみんなで「お墓を作ってくれてありがとう。大好き」と言ったんです。子供達が「そうま君が心の中で“どういたしまして”と言っているのが聞こえるよ。」と言った時、彼はお話の部屋に嬉しそうな顔をしてきてくれたんです。みんな大喜びしていました。こうして、みんなお互いに助け合い、喜び合っています。

目の発達は8才まで続く

 小さい子は、よくお水をこぼします。ペットボトルを落としたり、コップをひっくり返したり、ナニアでも床をふくこと、しょっちゅうです。お水をこぼしたら、大人の手をわずらわせること間違いなし、「この忙しい時に~」と怒りがち。でも、もし、目の発達は8才まで続くという成長発達を知っていたら、少し楽になるかもしれません。

9才児は、目の成長発達を完全に終え、お水をコップに注ぐ時、上手にでき、失敗することはありません。でも、8才まで、特に幼稚園の子供達は、目が遠近の感覚を確実に把握することは、まだ難しいのです。

 そういう発達段階にある時は、いろいろなことが上手にできないのは、当然のこと。そんな彼らに怒っても意味ないということになります。私たち保育者も、ものすごく忙しい時、お水がこぼれると「アャー」と心の中で叫ぶことはありますが、「彼らの目の発達はまだだから仕方がないよね」と納得すると楽になります。楽になったら、ぬれた洋服を脱がして、「お日様やさしいから、お洋服、お日様に乾かしてもらおうね」といろいろ会話が続きます。

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